オープンキャンパスSFCのみで開催 節電要請により特例措置


全国各地から多くの人がSFCに足を運んだ
全国各地から多くの人がSFCに足を運んだ

慶應義塾は今年度、夏期の電力事情を考慮し、全学部を対象としたオープンキャンパスの開催を見送ることを決定した。対象学部を限定したオープンキャンパスについては、節電に十分留意した上、SFCのみで開催した。全学部を対象とする受験生向けのイベントとしては、今年度から本格的に導入された模擬講義や、例年よりも開催回数を増やした大学説明会・キャンパス見学会が行われている。

(清水咲菜・天野葉子)

今年度の慶大のオープンキャンパスは、今月1日、対象学部を総合政策・環境情報・看護医療の3学部に限定し、SFCのみで開催された。

例年、日吉では全学部を対象とした大規模なオープンキャンパスを、三田では文系学部に加え総合政策・環境情報学部対象、矢上・SFC・芝共立では各キャンパスに設置された学部対象のオープンキャンパスを開催していた。しかし、東日本大震災の影響により現在、全国ほぼ全ての大学に節電が要請されており、慶應義塾も4月からさまざまな節電対策を実施している。この一環として、全学部を対象とした大規模なオープンキャンパスを見送り、日吉・三田キャンパスに比べ建物面積が狭く、徹底した節電が可能なSFCのみで、対象学部を限定した小規模な内容で開催することとなった。

SFCでのオープンキャンパス開催にあたっては、事前申込制導入による参加人数把握とそれに見合う電力削減、開催教室の集約による冷房や電灯などの使用電力抑制、開催時間を短縮し、日中の暑さのピークを迎える時間帯を避けるなど、節電を意識した運営を行った。また、オープンキャンパス開催中は来場者の健康管理への配慮から医師を常駐させ、熱中症のような事態にも対応できる体制を整えた。

オープンキャンパスが開催見送りや縮小となる中、三田キャンパスでは、新たな受験生向けイベントが数多く開催されている。

昨年度試行された模擬講義は今年度、規模を拡大して本格的に導入された。各学部の教員が高校生・受験生向けの講義を行い、大学の学問の魅力に触れる貴重な機会を提供する。1日に複数の学部が講義を行うため、高校生・受験生が自分の興味ある学部を比較することも可能だ。第1回は理系学部を対象として6月に行われ、今後は理系学部を対象とした模擬講義が9月に1回、文系学部を対象とした模擬講義が10月に2回開催される。

また、例年よりも開催回数を大幅に増やしたのが、大学説明会・キャンパス見学会である。入学センター職員による大学概要説明と三田キャンパスの自由見学を組み合わせたイベントで、6月から9月にかけて全6回開催される。事前申込制で、200人の定員制だが、即日満員となるものも多く、既に申し込みは締め切った。

なお、今年度の受験生関連イベント等の措置は今年度に限るものであり、来年度の措置は未定だ。