茂木氏は原発問題に言及した
茂木氏は原発問題に言及した
Think the Earthプロジェクト主催、慶應義塾大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)、メディアデザイン研究科(KMD)共催によるEARTHLING 2011地球人大演説会が先月30・31日に、協生館藤原洋記念ホールで行われた。
この演説会は、ガガーリンが初めて宇宙から地球を見てから50周年を記念したもの。この半世紀の地球環境の破壊、国境をこえた地球人という意識の芽生えを踏まえ、人類のこれからの可能性について考えるという趣旨で計画された。
演説会では、脳科学者の茂木健一郎氏、日本サッカー協会理事の岡田武史氏、またNPO関係者、映画監督、科学者等、さまざまな分野から総勢30人が、各自の経験を踏まえearthlingという地球人を意味する言葉をキーワードに演説を行った。
茂木氏は、東日本大震災における福島原発の問題を踏まえ、原発の危険性を無視してきた原発関係者の広報姿勢を問題としつつ、原発の是非について国民が感情的にレッテルを貼り、思考停止すべきでないと語った。
岡田氏は、現代の日本社会が豊かな社会である一方で、若者の生物としての生きる力を呼び覚ますチャンスを損なわせていると指摘した。その中で、若者が自ら目標を持ち生きていく事の重要性を語った。
途中に設けられた休憩時間には、演説者と聴講者との間で会話がかわさされる場面もみられた。