新⼊⽣向けの履修登録のコツから就活イベントの紹介まで、バラエティに富んだ情報やイベントを提供している学⽣団体 Crich。多くの慶應⽣に知られているメディアだが、なんとその始まりは 3 年前、コロナ禍の影響を受けた学⽣有志たった7名によって作られたものだった。わずか3年で多くの⽀持を集めた Crich について、代表の増⽥朋晃さん(理 2)にお話を伺った。

 

ーCrich について簡単に教えてください。

Twitter や Instagram、公式 LINE を通じて、⼤学⽣に向けた情報発信やイベント企画をしている学⽣団体です。新型コロナウイルスによる⾃粛期間真っ只中の2020年に⼊学した、慶應⽣と早稲⽥⽣による有志7⼈によって作られました。⼊学式が中⽌になり授業もリモートだった当時、次に⼊学してくる 2021 年度⽣向けに何かできないかと考え、Instagram でグルメ情報の発信したことが Crich の始まりです。それをきっかけとして、『Campus ライフを、より rich に』をモットーに、合同新歓などさまざまなイベントも企画しています。

 

ー増⽥さんの考える Crich と他のメディア団体との違いはなんですか。

「学⽣⽬線」を判断軸に⼀つ⼀つ丁寧に対応し、「⼈間味を出す」ところが、Crich なりのあたたかみであり、強みだと思っています。他にもイベントを企画していることや、公式LINE にある空き教室検索機能など、情報だけに限らないサービスを提供しているところが、他のメディア団体と違うところですね。

新歓期に受け付けている SNS 上での質問箱には 1000 個近くの質問が寄せられるという。「⼊学式にはどのような格好で⾏けばいいのか」「良いサークルの⾒分け⽅は何か」など内容はさまざまだ。

 

 

ー増⽥さんが Crich に⼊ろうと思ったきっかけはなんでしょうか。

⾃分⾃⾝が 1 年⽣の時に Crich 主催のイベントに参加したり SNS アカウントをフォローしたりする中で、垣間⾒えた先輩⽅の姿の頼もしさに惹かれました。「この先輩たちについていけば何かすごいことができるんじゃないか」と思い、加⼊を決意しました。

 

ー新⼊⽣履修相談会や就活イベントなどの魅⼒的な企画は、どのように考えているのでしょうか。

個⼈の思いつきから始まるものからメンバーで話し合ってできるものまでさまざまありますが、共通しているのは「悪いアイデアはない」というのを⼤切にしていることです。Crich には「全員で役割を果たしていく」という⽂化があり、まずは質より量を⼤事にしながら活発に議論しています。

 

ー先ほどお話にもありました、Crich 公式 LINE の空き教室検索機能。とても画期的なツールだと思うのですが、その機能が⽣まれたエピソードなどがあれば教えてください。

実は空き教室検索機能を作ったのは僕なんです。⼀年⽣で Crich に⼊り、⾃分に何ができるだろうと考えていたとき、先輩と「空き教室がわかる機能とかあれば良いよね」と話していて。「それならやってやろうじゃないか」と⼀気に⽕がついて、その⽇の晩から⽂字通り寝ることも忘れて2⽇で作り上げました(笑)。⾃分が熱しやすいタイプということもあって「これは絶対にいいものになる」と。

Crich の空き教室検索機能とは、Crich 公式 LINE のチャットに曜⽇と何時限⽬かを打ち込むと、(例:⽊ 3など)⾃動的にその時間の空き教室を⼀覧にして教えてくれる機能だ。また教室名を打ち込むと、その教室まで⾏き⽅を教えてくれる道案内機能もある。

 

ー今後の展望について教えてください。

昨年まではコロナによる規制があったこともあり、イベントはオンライン中⼼でした。今は規制が緩和されたので、対⾯での活動に⼒を⼊れていきたいです。その際は今までの焼き増しではなく、枠にとらわれずに新しい発⾒を提供し続けていきたいです。

 

ー最後に塾⽣に向けてメッセージをお願いします。

⼤学⽣というのは⾊々な選択肢で溢れています。他の媒体はもちろんぜひ Crich を使い倒していただいて、ユーザーである塾⽣の⽅から盛り上げていって欲しいと思います!

 

太⽥陽南⼦