今年度の慶大一般選抜の出願が先月19日に締め切られ、今月1日に志願者数が確定した。全体志願者数は10学部3656人の募集に対し、前年度比4.6%減の3万6681人となり、4年連続で減少となった。一般選抜は2月10日の薬学部から始まり、3月1日の医学部第2次試験までの間、計11日間にわたって行われる。

学部ごとに見ると、文系学部は経済学部B方式、法学部法律学科、商学部B方式で志願者数が増加したものの、その他の学部・方式は減少が見られた。特に、法学部政治学科では減少幅が前年度比12.2%減と文系学部で最大であった。なお商学部B方式は322人と大幅に増加したが、前年度志願者数が減少した反動によるものが大きいと推測される。

 

一方で理系学部は、看護医療学部で志願者数が唯一増加したものの、他学部では軒並み減少が目立つ。特に理工学部学門Dの減少幅は前年度比21.3%減と全学部・学科・方式で最大となった。

18歳人口が減っていることもあり、近年は全国的に大学受験者数の減少が目立つ。慶大は、ここ数年、志願者が減少しているものの、前年度と比較すると今年度の志願者数の減少幅は小さい。

今年度全体志願者数の動向について、慶大入学センターは「大学入試改革や新型コロナウイルス感染症などにより、受験生・保護者の安全志向が一層高まり、本学も影響を受けたのでは」と分析する。

他大学の影響も少なからずあると予備校関係者は分析する。今年度は大学入学共通テスト併用型入試など新たな入試方式を導入した大学が目立つ。こうした変更に対する受験生の敬遠傾向が見られ、入試方式の変更がなかった慶大では志願者数は大きく減少しなかったのではと指摘する。

 

今年度、一般選抜において何点か変更点があった。総合政策学部・環境情報学部の総合型選抜(AO入試)の募集人員が増員となるため、一般選抜の募集人員が各学部275人から225人に減少した。

また今年度からインターネット出願の際に、「主体性」「多様性」「協働性」についてどのように考え、心掛けてきたかを100文字以上、500文字以内で入力を求めた。入力した内容は受験の合否判定に用いることはせず、入学後の学習指導上の参考資料としてのみ活用する。

なお、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、出題範囲を変更する大学もあるが、慶大は「すでに公表している試験教科・科目からの範囲変更は行わない」としている。

 

一般選抜の合格発表は、2月19日の薬学部から始まり、3月5日の医学部第2次試験まで続き、インターネット出願システム上で確認できる。