ゴールを狙う近藤(文3)
ゴールを狙う近藤(文3)
 第19回ラクロス全日本選手権大会が2008年12月13日から23日にかけて東京、大阪の2会場で開幕した。同大会は全国の学生、クラブの頂点を決める戦いで出場チームは男女各8チーム。慶大男子は関東学生1位、慶大女子は関東学生2位として大会に参加。女子は初戦延長の末惜敗するも、男子は決勝進出を果たし、準優勝を成し遂げ、今シーズンを終えた。

(女子)延長突入も初戦で敗退
▼1回戦【慶大5―4シビラ】  
4対3の1点ビハインドで向えた後半終了間際、佐藤(環4)が執念の同点ゴールを決め4対4とし試合はサドンビクトリー制(先に得点したほうが勝利)延長戦へ。しかし、開始直後にシビラに得点され、慶大は5対4で惜敗。初出場の全日本選手権は初戦で涙を呑む結果となった。
 この試合慶大は先取点、追加点とリズムよく奪い、前半は2対1で折り返すなど序盤は主導権を握っていた。しかし後半は一転してシビラペースとなり、失点を重ねそのまま終了まで立て直すことが出来なかった。試合後、佐藤は「負けは悔しいが自分たちのプレーは出来たと思っている」と試合を振り返った。

(男子)10年ぶり栄冠逃す終盤の戦いに課題
▼1回戦 【慶大16―9九州大】
 初戦の相手は学生4地区(北海道、東北、中四国、九州)戦1位の九州大。慶大は力の差を見せつけ16―9で快勝した。1Qこそ2得点と苦戦した慶大だったが、2Qに7点を入れ、大勢を決した。
 しかし、4Q序盤にに立て続けに失点を許すなど、今後の戦いに課題を残した。
 試合後、関根主将(経4)は「点差がついてから結果的に集中力が切れてしまっていた」と反省していた。

▼準決勝 【慶大9―8ラガマフィンズ】
 全国クラブ2位のラガマフィンズとの対戦となった準決勝。2―2で1Qを終えたものの、2Q、3Qとリードを広げ、慶大はラガマフィンズを圧倒した。しかし、9―3と大差をつけて臨んだ4Qで慶大はラガマフィンズの猛追を受ける。開始5分から立て続けに3点を失い、残り1分で1点差まで詰め寄られた。終わってみれば9―8。何とか最後は逃げ切り、4年ぶりに決勝へとコマを進め。
 試合後、関根主将は「終盤の大量失点は非常に悔しい。しっかりと修正して次に臨みたい。決勝の相手ファルコンに不足は無い」と冷静かつ情熱的に決勝への思いを口にした。

▼決勝 【慶大10―16ファルコンズ】
 12月23日、長居陸上競技場で行われた決勝は、昨年まで慶大に所属していた継ら日本代表を数多く擁するファルコンズと対戦。慶大は序盤から苦戦し、前半を3―7で折り返す。後半に入り、本下(政2)、市村(理3)の得点で反撃するが、その後に失点を重ね、10―16で敗戦。全国クラブ1位に力の差を見せつけられ、10年ぶりの優勝はならなかった。