来る3月23日、六学舎迎新世紀会(以下、六迎会)今年も開催される。六迎会は、有志による大謝恩会である。卒業する慶大の4年生が、卒業式の日に集うための場だ。‌2‌0‌1‌3年に始まり、今年で4度目の開催となる。

かつて、卒業生の門出を祝う公認の記念行事として園遊会が存在したが、不透明な財務管理などの度重なる不祥事により中止となった。その反省から、黒字分は学校に寄付をするクリーンな体制をとった上で、慶大の新しい卒業記念行事を作り上げたいという思いにより六迎会が誕生した。

六迎会は現存する6つのキャンパス、日吉、三田、矢上、芝、信濃町、湘南藤沢を対象としている。それぞれのキャンパスから「六学舎」という名のもと「塾生として一つに」という想いから運営を行っている。

卒業生が一堂に会するための場作りを目指す六迎会だが、運営、企画、広報は20人の有志によって行われている。今年のコンテンツについては例年行われているビュッフェや応援指導部による応援企画に加え、慶大OB名人によるビデオレターや、時計やゴルフバッグなどが当たるビンゴ大会、サプライズゲストを招待しているなどこの日のために特別な企画が用意されている。

しかし、六迎会はただの卒業生のための謝恩会というだけではない。卒業という節目を迎えるにあたって、慶應義塾の一員として、同世代が結束し新しいスタートをきるためのイベントでもあるという点が特徴だ。

華やかなパーティーで塾生生活の幕を閉じる
華やかなパーティーで塾生生活の幕を閉じる
慶應義塾は三田会に代表されるように、卒業後もタテ、ヨコの繋がりが強いと言われるが、大学生活においては、各人がそれぞれのキャンパス、體育會、サークルなどに所属する。それ故に小さい枠組みの中で過ごしがちで、大勢の同期と関わることなく大学生活を終えてしまう人が多い。そこで六迎会の代表を務める石崎さんは「4年生だからこそ出来ることとして、また、良き大学生活、最後の希望として、六迎会を参加者と共に作り上げていきたい」と話す。


今年度の六迎会はANAインターコンチネンタルホテルにて開催される。チケットはTwitterやFacebookにある所定のフォームから購入可能だ。
(池田勇輝)