冬季に向け対策を継続

今年度の夏季冷房運用期間が先月30日に終了した。6月から9月の各月において、2010年度比で約15%の節電を達成。夏季節電に成功した。

慶應義塾では2011年3月の大震災後、節電への取り組みを続けている。今年度も、全キャンパスで年間を通して2010年度比15%減の目標(信濃町は別に目標を設定)を教育研究環境の快適さにも配慮したうえで定めた。

今夏、政府から昨年度と同様に数値目標の設けられていない節電要請を受けた。義塾は照明の間引きや空調の下限温度の設定、エレベーターの使用制限などの対策を取った。大きなトラブルも生じず3年続けて節電に努めることができた。

だが15%の節電を実施しても、昨年からの電気料金の値上げや燃料費の調整のため、費用としては2010年度比で約2割増えている。節電要請に数値目標がなかったことに加え、このような事情もあり、今年度の節電はピーク時の電力を減らすとともに全体の電気消費量を減らすことにも重点を置いた。

電気消費量は一般的に夏季より冬季の方が増えるため、今年度の目標達成に向けて引き続き節電の努力が要される。退室後に照明や空調を消し、自習の際には教室を複数人で使うなど日頃からの各自の対応が重要だ。

なお、毎日の電力使用状況はウェブページ上で公開しており、塾生に節電の意識を持ってもらうことを目的としている。