なでしこ優勝の裏に「情報」 

重要性増す言葉、意思伝達

小泉信三記念講座「伝えることば、伝わる情報~スポーツ界のコミュニケーション~」が先月26日、日吉キャンパスで開催された。講師は元NHKアナウンサーで現法大教授の山本 浩氏。スポーツ界での情報の重要性とコミュニケーションのあり方について語った。

スポーツ界におけるコミュニケーションを話す山本氏

山本氏は元NHKアナウンサー・解説委員で、五輪やサッカーW杯では実況を担当した。

 

スポーツ界のコミュニケーションは、「仲間に自分の意志を伝えること」と「相手や敵の意向を知ること」の連続だと指摘。また、「現代のスポーツでは情報性が重要になっている」とした。

2011年のサッカーW杯での女子日本代表優勝に、相手チームに関する戦術分析が寄与したことを挙げた。なでしこはチーム直属のスタッフが事前に相手国のデータを調査。決勝アメリカ戦でのPK戦で、蹴る順番と選手のクセに関する情報を入手していたことが、GK海堀のプレーに影響したという。

また、スポーツ界での優れたコミュニケーションとして、サッカー日本代表元監督のイビチャ・オシム氏が、選手選考でベンチから外れた選手一人ひとりに対し、コーチ自らが理由を説明に行くように指導したエピソードを例示。相手を思いやり、事実と向き合う姿勢が重要であるとした。

最後に山本氏は、「スポーツの世界には常に言葉が介在し、一つの社会を成している」と話し、講演を締めた。