「LINE」のこれから

SNS機能はまだまだ未知数だ

塾生の間でもコミュニケーションツールとしてよく使われている「LINE」。無料で通話やチャットができるサービスだが、8月にSNS機能が追加された。

サービスが開始されて1年弱でユーザー数が6千万人を超えるなど、急速な普及が目立つLINE。その背景には、スマートフォンの普及や自動的に電話帳のデータを取りこんでくれる手軽さがあるようだ。また、クーポンの配布などを通して企業の広告宣伝にも使われており、連絡手段以外の使い方でも注目を集め始めている。

LINEを開発したNHNジャパンは、「ユーザー数でFacebookを超える」となんとも強気な発言をしている。自分の近況を公開する「ホーム」や、相手の近況を表示する「タイムライン」。このようなSNS機能が追加されたことで、よりLINEのユーザー数は増えるのだろうか。

塾生にSNS機能の必要性について問うと、あまり必要性は感じないとの声が多かった。そもそもSNS機能が追加されたことを知らない人も多い。

「Facebookを超える可能性はあるが、あくまでも無料通話、チャットの面においてであって、SNSとして超えられるかは分からない」と慶大文学部の李光鎬教授は話す。すでにさまざまなSNSが溢れている今、LINEがSNSとして勝負をするのは難しそうだ。

またLINEはコミュニケーションを過剰にする短所を持つ。LINEのチャットにはメッセージが既読になったことを表示する機能がついているため、意図的ではないにしろ相手に即急なる返信を強要してしまう。それを面倒に思う者も少なくない。「読むとすぐに返信しなければならないと感じてしまう」とある塾生(政1)は話す。SNS機能でよりコミュニケーション量を増やすよりも、ユーザーが自在にコミュニケーション量を調節できるようにする必要があるのかもしれない。

LINEがメールや電話、SNSを代替する可能性を認識した上で、「LINEがこれからどうなるかは分からない」と述べる李教授。長所、短所も含んでいるLINEがこれからどのように発展していくか、まだ目は離せない。
(林杏奈)