いよいよ大学入試の季節。2月10日の薬学部入試を皮切りに慶應義塾の一般選抜も次々に始まる。多くの受験生は来たる試験当日にむけて追い込みに励んでいることだろう。ただ例年多くの受験生が受験当日のトラブルが原因で、今まで培ってきた100%の実力を出し切れず、涙を飲む人も少なくはない。皆さんが万全の状態で入試本番を迎えられるよう、入試本番の失敗エピソードを紹介しよう。

 

私は「入試に時計を忘れる」という致命的なミスをした。家が遠いため取りに帰ることはできないし、朝早くから時計を買える場所もなかった。

無情にも試験開始の合図が鳴り響き、英語の試験が始まった。時計無しでの時間管理は難しいので、本文は流し読み程度に留め、傍線部を熟読して和訳・英訳問題で得点を稼ぐ方針に切り替えた。幸いにも慶應文学部の入試は和訳問題が多く、辞書を持ち込めるため、こうした戦略をとった。

しかし、試験後半になると焦燥感と恐怖が身を襲った。「消した瞬間に試験が終了したら」と思うと、怖くて満足のいかない回答も訂正できなかった。

英語の試験が終わると心配して大雨の中時計を届けに来た母の姿があった。そのおかげで午後の試験は健闘できたのだが、あの時の恐怖と親への申し訳なさは忘れられない。

(文学部 2年 女性)

 

忘れもしない2年前の2月15日。ほぼ一睡も出来ず文学部入試に向かった。前日の商学部の出来が悪かったとかではなく、ただただなぜか眠れなかった。前日の23時には布団に入り、寝る姿勢に入ったものの、おかしい。眠気が一切来ない。とにかく横になって少しでも疲れを取るべきだと考え、午前2時過ぎまで布団でゴロゴロするも、一睡も出来ない。結局寝られたのは午前3時過ぎ。試験当日は不測の事態に備えて6時半起きだったので、3時間半睡眠で入試と戦う羽目になった。

当然、朝起きてから頭は働かず、行きの電車で何を見ても頭に入らない状態。武蔵小杉駅での乗り換え時に栄養ドリンクを購入。すかさずチャージし、入試本番で寝る事件を回避した。

今考えれば、入試前日はしっかり寝るべきだが寝られなくても横になるのが大切だ。あとは栄養ドリンクでカバー!

(文学部 2年 男性)

 

現役生の時、私は試験会場に時計を忘れるというミスを犯しました。のちに父が会場に持ってきてくれたのですが、時間もわからないという不安の中、最初の試験である英語を受けました。おかげで見事に落ちました。

浪人して臨んだ二度目の試験当日、私は行きの電車で突然の頭痛に襲われました。急いでひようらで頭痛薬を買い、それを飲んで試験を受けました。しかし英語の試験後、私は気付いてしまったのです。二ヶ所ある受験番号の記入欄のうち、一ヶ所にしか記入していないことに!これでは不合格は確実だろうと不思議と冷静になり、悔いを残さないようにしようと社会と小論文は落ち着いて取り組みました。その結果、合格を手にしたのだから運命とは数奇なものです。

皆さん、時計と常備薬と受験番号の記入は忘れずに、念には念を入れて受験への準備をしてくださいね!

(文学部 1年 男性)

 

(吉浦颯大)