30年度義塾予算 施設の建設費用が継続して増大

平成30年度収支予算案が承認された。基本金組入前当年度収支差額は45億円の収入超過を見込んではいるが、昨年度より31億円減額と悪化している。

基本金組入前当年度収支差額は学校会計に特有の概念である。学校会計では教育研究活動に必要な資金を基本金と定め、確保する。教育活動、研究活動、医療活動のための施設設備の更新や新設等に係る資金を基本金組入額として表示したうえで、基本金組入前当年度収支差額から差し引いてその差額を当年度収支差額として別に表示している。

義塾の平成30年度における基本金は、信濃町新病院棟建設工事・備品購入をはじめ、日吉記念館建て替え、塾高の日吉協育棟建設、三田旧図書館の耐震等工事やSFC中高の校舎増築などを対象とする。特に病院事業が大掛かりなものとなっており、合計1‌3‌4億円と昨年度を上回る。

今年度予算では教育研究経費および病院経費の支出が増大することが見込まれる。そのため、教育活動に関わる収支を示す教育活動収支差額が前年度よりも12億円ほど悪化している。

特別収入は昨年度の79億円から55億円へと減額している。これは昨年度の医学部への24億円相当の現物寄付のような特異事例が今年度においては予定されていないことが原因である。基本金組入前当年度収支差額もその分下がっているがそれは、経営体力が落ちたということではない。

また、これらの施設設備投資の増加と基本金組入前当年度収支差額の減額は、基本金組入後の当年度収支差額の悪化を引き起こした。よって今年度予算は、例年に引き続く「基本金組入額合計の50%以上の収入超過を目標とし、中期的には基本金組入後の収支均衡を目指す」という目標は達成できていない形となった。

なお今回は、現執行部にとって初めての予算編成であったが予算編成の目標は前執行部のものを引き継いでおり、大きな変更箇所は見られない。

平成29年度決算は、基本金組入前当年度収支差額が1‌‌1‌0億円で、予算の76億円を大きく上回った。これは昨年と同様、寄付金や受託事業収入を含む付随事業収入の増加に伴う収入増加に起因する。


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