第10回明治神宮外苑クリテリウムが先月13日に行われ、慶大は入賞者や高順位者を出す一方、大学対抗では結果を出すことができずに終わった。

このレースは2015年度全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ(RCS)の最終戦であり、その総合優勝者、また大学対抗優勝校が決まる。

レースは各大学が3人1組のチームを出し、各選手の順位をチームで総合して競うグループ1。選手のレベルごとに2つに分けられた個人戦であるグループ2と3の3つが行われた。


慶大からは3つのレースに計15人がエントリー。1.5キロの周回をグループ1が20周、グループ2が8周、グループ3が6周して順位を争った。

最初に行われたのはグループ3のレース。スタート・ゴール地点に設置されたアーチが倒れるアクシデントや激しい順位争いゆえに起こる落車の多発により思うような走りができないレースであった。それでもグループ3Aで山口(法2)が7位に入賞。同じく平井(環2)が11位に入りまずまずの成績を残した。

続いて行われたグループ2は、通常クラス1とクラス2に分けられていた選手が同時に走ったため、よりレベルの高いレースとなった。その中で伊藤(法2)がグループ2Aで12位に入り、入賞こそならなかったものの健闘した。

最後に行われたのは大学対抗のグループ1。慶大は朝比奈(文4)、荒川(政2)、畑(文2)を選出し、このレースに臨んだ。個人戦と異なり、大学対抗は集団での位置取りや同チームの選手の順位の引きあげなどチームで協力しながらレースができる。

慶大は朝比奈が2人をアシストしていく形でレースを展開。中盤から逃げ切りを図った集団には付いていくことはできなかったが、後続の大集団の中でよい位置を保ち最終周を迎えた。

ゴール直前でのスプリットで追い上げが期待されたが、不運にも残り半周を過ぎたあたりで前を走る選手の落車に3人全員が巻き込まれてしまう。
これによりゴール直前の順位争いに絡むことができず、結果を残すことができなかった。

今期のレースはこの大会が最後となる。来期に向けて副将の荒川は「チーム全体の実力を底上げし、インカレ(全日本大学対抗選手権自転車競技大会)で確実に結果を残したい」と語った。

個人では結果を残しつつある自転車競技部。来期はチームとして結果を残せるか注目だ。
(藤咲智也)

2015年度RCS最終ランキング