早稲田から見た慶應 早慶肩を組み、世界を牽引

                                       

活気溢れる早稲田大学オープンキャンパス
活気溢れる早稲田大学オープンキャンパス

慶應と早稲田。いわずと知れた二大名門私学であり、永遠のライバルとされている。
 ブランド力が強く、就職にも強い両校には昔から優秀な若者が多く集まり、現在の少子化の中でも両校の倍率の高さはその人気を物語っている。
 我が慶應は、良きライバルである早稲田からどう思われているのだろうか。そこで今回、早稲田大学総長の白井克彦氏に取材をさせて頂いた。
 「慶應の学生はスマートで要領が良い。また、卒業生は慶應卒というプライドを持ち、みんなで結束して慶應ブランドの向上に努め、母校を盛り上げている、という印象がある。早稲田は庶民的、個性的というカラーがマイナス方向に作用するのか、群がりたくないという部分があるので見習いたい」と話す。白井総長は、早慶はともに他の大学とは一線を画し、一種独特な関係にあると分析する。
 「慶應と早稲田はどうしても対立関係にあると思われがちだが、実は創立者の福沢諭吉と大隈重信は仲が良く、お互い尊敬しあっていた。この関係は今でも根本的には変わらないと思う。早慶戦に代表されるように、これからもお互い切磋琢磨しあいながら、ともに発展していければ」と両校について語った。
 早稲田大学の関谷智さん(法2)、千葉陽さん(社2)は共に受験生時代から早稲田の特色に惹かれ、慶應は受験しなかったという。「早稲田は慶應より熱い。学祭も早稲田カラー一色だし熱気がある。慶應はスマートで頭良く生きているイメージ。人脈力などは羨ましい」と共に話す。
 「いくら早慶と持て囃されても世界ランクは所詮142位と148位。両校の殻の中で対立せず、世界に目を向けて肩を組んでいくべき」と語る関谷さん。「早稲田を最も愛し、盛り上げる」という理念の下に活動する早稲田精神昂揚会の幹事長千葉さんは「私達はひとりひとりが早稲田への思いを持って早稲田を作っていきたいと思っている。慶應には様々な面でよい影響を受けているのでこれからも共に精進したい」と話した。
 私立大学にはそれぞれに建学の理念があり、学校のカラーが強く出るところが特徴的だ。「あらゆる分野で早慶の卒業生は影響力を持つ。早慶は私学の二大巨頭として大学だけでなく、世界を見据えて発展するべき」と話す白井総長の言葉通り、二校は母校への誇りを高く持ち、共に歩んでいくべきではないだろうか。
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