日吉三大工事 本格始動へ 記念館は20年、相鉄直通線は22年度完成見込み

日吉の顔、新たに

銀杏並木の終端部に位置する日吉記念館の建て替え工事は、日吉で行われている工事の中で象徴的と言える。

旧記念館は、「慶應義塾創立1‌0‌0年事業」の一環として1‌9‌5‌8年に建設された。完成直後、創立1‌0‌0年記念式典が行われ、昭和天皇もご臨席された。三田祭前夜祭の会場としても使われ、多くの有名歌手がその舞台に立った。

東京五輪が開催される2‌0‌2‌0年3月に完成予定の新記念館。同じ日吉キャンパスの蝮谷体育館、陸上競技場とともに、英国五輪代表チームの事前キャンプで使用されることになっている。

今年7月4日には、地鎮祭が執り行われる予定だ。

日吉全体で新しい「協育」を

慶應義塾高校(塾高)は、「日吉協育棟」を建設中だ。今年7月に完成を予定している。

協育棟の建設は、塾高開設70年を契機として掲げられた「日吉協育モデル」という新たな教育を構築するためだ。日吉協育モデルでは、高校生として当たり前に備えるべき「正統」と生徒それぞれの興味関心に基づいた個性である「異端」という2つを伸ばすことを目的としている。

「塾高協育モデル」ではなく「日吉協育モデル」にしたのは、日吉キャンパス全体を意識したためだ。「学部1年生の85%は日吉に在籍している。大学から慶應に入った塾生にも、日吉の先輩である塾高出身者が持つ『慶應らしさ』が伝わることを目指している」と古田幹校長は語る。

協育棟完成後は、塾高生と大学生が共同で参加できるイベントを主催することを検討している。

キャンパス超えた交流促進か

提供=鉄道・運輸機構

日吉キャンパスの最寄りである東急日吉駅も変わろうとしている。2‌0‌2‌2年度下期、日吉駅までを結ぶ「相鉄・東急直通線」が開業予定だ。開業後は、相鉄線と東急線が相互に乗り入れる。

直通線では途中、東海道新幹線の停車駅である新横浜駅付近に新駅を設置する予定で、新幹線とのアクセスが良好となることが期待される。

新路線開業により、相鉄線湘南台駅が最寄りの湘南藤沢キャンパスと日吉キャンパスのアクセスが改善され、キャンパス間の移動が容易になる。キャンパスを越えた交流が促進されることが予想される。

(山本啓太)