塾員インタビュー 片付けアドバイザー 小関祐加氏 

1986年慶應義塾大学文学部心理学専攻卒。2007年春「かたづけmom」を立ち上げ、現在は訪問アドバイスのほか、講演会やセミナーも開いている。

春は学生にとって節目の時期。春休み中に部屋を片付けた人も多いだろう。だが、片付けが苦手という人もいるはずだ。
そこで、片付けアドバイザー・インテリアコーディネーターである小関祐加氏にお話を伺った。小関氏は依頼人の家に出向いて片付のアドバイスや手伝いを行っている。また、「子どもの自立を育む部屋づくり」、仕事復帰を目指す母親のための片付け術」、「片付けアドバイザーが考えるワークライフバランス」といった内容のセミナーを開いている。
大学でたくさん配布されるプリントや、授業中に取ったルーズリーフ。それらの整理に悩まされたことがあるだろう。紙類の管理の仕方は「立てる」ことが基本。そうすることで均等に目が届くようになり、必要なものを探す時間も短縮できる。小関氏のおすすめはクリアファイル。2辺が開くので出し入れしやすい。
捨てられないものとして、「いつか使うかもしれないもの」、「思い出のもの」が挙げられる。小関氏は「そういうものは無理に捨てる必要はないが、すぐ手の届く範囲に置くのではなく、天袋など手の届きにくい場所に収納した方が良い」とアドバイスする。

満点を目指さない片づけ術
薦めるのは100点を目指さない「70点の片付け」。意気込んでカテゴリーを細かくしすぎたり、仕切りを多くしすぎたりするなど自ら片付けのハードルを上げてしまうと、それを越えられなくなる場合もある。がんばりすぎず自分のできる範囲で片付けをすることが「きれい」への近道だ。
「趣味で始めた片付けアドバイスが、いつしかライフワークに」と小関氏のプロフィールには書かれている。片付けアドバイザーとなるまでにどのような経緯があったのだろうか。
慶大を卒業し大手企業に就職したが、「積極的に何かをする、新しいことを発想するということもなく、与えられたことをやっていただけだったと思う」と振り返る。その後勤めていた会社を辞め、出産・育児を経て週2日ほどパートに出る生活となった。
片付けのアドバイスを始めたのは、自宅を見た親戚や友人から「自分の家も片付けてほしい」と言われたことがきっかけ。最初は無償で行っていたが、下の子どもが小学校高学年になったのを機に片付けを本格的に仕事とすることになった。
1カ月の半分ほどは依頼人の家で仕事をしている小関氏。さまざまな家庭を訪問するなかで、母親がフルタイム勤務で家のことに手がまわらず、子どもと向き合えていない状況を目の当たりにしたこともある。仕事と育児の両立は「働いても、きちんと子どもと向き合っていける環境をつくる」ことを念頭に考えてほしいと話す。
一方で、専業主婦の中には、働かなければいけないとプレッシャーを感じている人も多いそうだ。「専業主婦は社会から取り残されると誤解している人が多い。子どもを通じて社会としっかりつながっている」と語った。
豊富な経験に基づいた片付け術はどのようなライフスタイルの人でも実践しやすい。これからは肩の力を抜いた片付けで、きれいな状態を保ってみてはいかがだろうか。また、母親が働くことが当たり前となりつつある今、改めて女性の働き方について考えてみてほしい。  (浦野志都)


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