前期リーグ戦は全日程が終了した。最終節の桐蔭横浜大戦で勝利した慶大は、6勝2敗3分、勝ち点21の4位で前半戦を終えた。また、国立競技場の改修工事の影響により等々力競技場へと舞台を移した第65回早慶サッカー定期戦は0―1の敗戦に終わり、早大に3年連続の黒星を喫した。 (木下俊亮)

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【桐蔭横浜大戦】先月15日 ○ 3-0
ミスを誘い3得点で快勝

ピッチコンディションが悪く、足下にボールがうまく収まらない桐蔭横浜大。それに対し、慶大は積極的に前線からプレスをかけていく。すると、前半ロスタイムに、中盤でボールを奪い、カウンターからFW加瀬澤(総2)が先制点を挙げる。慶大は後半も引き続き桐蔭横浜大に前からプレッシャーをかけていく。後半19分にはセットプレーからDF望月(環2)がヘディングシュートを決め、桐蔭横浜大を突き放す。さらに42分にはMF川田(環4)がバイタルエリアで奪ったボールをそのままシュート。試合を決める3点目を挙げる。慶大は3―0で前期最終戦を終えた。

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【早慶定期戦】今月2日 ● 0-1
攻撃パターンの多彩さ欠く

早慶戦に敗北し落胆する慶大イレブン
早慶戦に敗北し落胆する慶大イレブン

序盤、早大の攻撃陣を相手に安定した守備を見せた慶大。攻撃においても前半33分、38分にカウンターから決定機を作り出し、試合を優位に進める。しかし、後半3分、セットプレーから早大に先制を許し、形勢は逆転。その後はディフェンスがクリアしたボールを慶大は拾えず、早大に攻められる時間帯が続く。追加点こそ与えなかったものの、防戦一方の展開のまま0-1で試合を終えた。

慶大の悪い部分が目立つ試合となってしまった。守備については、リーグ戦と同様に、安定感のあるパフォーマンスだった。攻撃面でも、前半はチャンスを作り出していた慶大。しかし後半に入り運動量が落ちてくると、前線のFW宮地(総2)にロングパスを放り続ける単調なパワープレイを繰り返した。攻撃の際のアイデアの欠如が目立った形だ。後期リーグ戦に向け、この試合で浮彫りとなった課題を修正できるか。

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