《CAMPUS IDOL》法学部法律学科1年 池本沙織さん

すっかり夏を迎え、熱気で息苦しさを増す日吉に、風鈴のような心地の良い風が潤いをもたらす。純白のスカートを風にたなびかせ、軽快な足取りでやってきたのは、今月のキャンパスアイドル、法学部1年の池本沙織さんだ。今年の新入生からのキャンパスアイドルは彼女が第一号。

肩に黒い楽器ケースをかけた彼女はワグネル・オーケストラに所属しており、高校時代からヴィオラを続けている。ヴィオラはどんなに忙しくても30分は練習するというまじめな一面も。趣味を聞くと、やはり音楽演奏・鑑賞で、楽曲について真剣に語る。その一方でアイドルが好きで、「私、かわいい子好きなんですよね」と目を輝かせるギャップには思わず惚れてしまった。




将来の夢に関して聞くと、職に向いている向いてないという枠にとらわれない考え方をしたいと語る。高校の時、部活の主将を務めていた彼女。後輩に厳しくできないことを悩んでいると、顧問に「厳しいだけがリーダーの姿ではない」と諭され、自分なりの形を求めることにしたという。将来や自分のあるべき姿についてまで深く考えている彼女には感服する一方であった。

そんな彼女に好きな男性のタイプを聞くと、自分の考えをしっかり持っていて、芯のある人だという。「自分にないもの持ってて、でも自分にちょっと似てるってひとに、人は惹かれると思うんですよね」とはにかみながらいう彼女を見て自分の可能性を見直さない男などいるのだろうか、いやいない。好きな芸能人と聞かれても、顔ではなく会って話してみないとわからないから、と貫く彼女の瞳は透き通り、どこまでも素敵な人だ、という印象を受けた。

 

撮影は暗くなった日吉公園で行った。久々の花火にはしゃぐ彼女、花火を持ったまま振り返りながらいたずらな笑顔を向けてくる彼女、線香花火に哀愁を見せる彼女。そんな様々な表情を見せてくれる彼女に火照る私の頬を暗闇は隠してくれただろうか。杖のように花火を振る彼女の魔法の魅力にいつのまにか、かかってしまっていたのかもしれない。

花火を見るのが好きな彼女にとって理想の花火大会のシチュエーションは、人のいない穴場で、ゆっくりときれいな花火を見ることだという。男子生徒諸君、まだまだ貴兄らの夏は終わっていないようだ。誰も知らないスポットを見つけて、彼女を花火大会に誘ってはいかがだろうか。

(とやまちゅーぶ)