Jukushin.com

慶應義塾大学内で発行されている学生新聞。不偏不党・公立中正なメディアとして多くの塾生・塾員にひろく認知されています。

映画評論の記事一覧

【つれづれ評論】映画『告白』2010年 東宝

観終わった時、凄まじい何かを突きつけられているようで圧倒された。同時にどす黒い爽快感も感じていた。  ざわつく教室の中、女教師森口悠子(松たか子)が語りだすところから物語は始まる。始業式後のHRで彼女が

【つれづれ評論】映画『ソラニン』 2010年 アスミック・エース

ソラニン、それはジャガイモの芽などに含まれる毒。毒ではあるが、植物が成長するのには不可欠である。人の成長にもその毒が不可欠なのかもしれない。  OL2年目の芽衣子(宮崎あおい)は、不確かな未来に不安を覚え

【つれづれ評論】 映画『今度は愛妻家』 

2010年 東映 「大切なものは失ってから気付く」。よく耳にする言葉だ。人間の性だとしても、失う前に気付きたい。もしかしたら、この映画が大切なものに気付かせてくれるかもしれない。 物語は、ある夫婦の部屋

【映画評論】『さまよう刃』

 この映画が問いかけるものにあなたは答えることができるだろうか。この映画の抱える闇を現実へと照らし合わせられるだろうか。  妻を亡くし、一人娘の成長が生きがいだった長峰重樹(寺尾聰)。しかし、残虐な事件

【映画評論】『MW-ムウ-』

手塚治虫最大のタブーの映画化は、作品内のテーマとしての闇と光の対比だけではなく、作品そのものに「闇と光」を生み出した。 16年前、ある島の島民が一夜にして失踪した事件は政府により隠蔽された。しかし、2人の少年

【映画評論】 『消されたヘッドライン』

消されゆく真実を追う  真実は時に闇の中にあり、それは更なる深い闇を生む。しかし、真実を追う者はそれがたとえどんなものであったとしても、真実そのものを追わなければならない。それが新聞記者の仕事だ。  ワ

【映画評論】奇跡のシンフォニー

街に耳を傾けてみる。様々な音が一体となり、まるで音楽のように聞こえてくる。そんな経験はないだろうか。楽器に触れ、気の向くままに音を鳴らし続け、無邪気な喜びを覚えたことはないだろうか。 11年と16日間、養護施設

【映画評論】 ラストゲーム 最後の早慶戦

(c)2008「ラストゲーム 最後の早慶戦」製作委員会 年に2回開催される、東京六大学野球。その中でも、ひと際盛り上がる「華の早慶戦」。筆者は今年の4月に入学したばかりの大学1年生で、早慶戦を経験したことがない。早慶戦 [...]

【映画評論】『マンデラの名もなき看守』~ネルソン・マンデラ生誕90周年

© ARSAM INTERNATIONAL, CHOCHANA BANANA FILMS, XFILME CREATIVE POOL, FONEMA, FUTURE FILM FILM AFRIKA ネルソ [...]

【映画評論】オーシャンズ13

 『オーシャンズ13』は、『オーシャンズ・シリーズ』最高の作品だった。非常におもしろい。  『オーシャンズ・シリーズ』とは、カリスマ詐欺師ダニー・オーシャンを中心とし、メカの天才やハッカー、曲芸師といった、

【映画評論】「リンダリンダリンダ」

 高校生活最後の文化祭、練習を重ねてきたガールズバンドが本番直前になって崩壊の危機に。そんな中、彼女たちはボーカルに韓国からの留学生を据えてブルーハーツのコピーをやることになった……!  とにかく主人公

【映画評論】ミリオンダラー・ベイビー

 苦労を乗り越え、ボクシングで華を咲かせて終わる話だと思っている人もいるかもしれないが、それだけではない。もしもそういう映画だと勘違いして観にいかないとすれば損だ。ポスターでは、この作品の本当の姿は分か