現代ではキャンパスに多くの留学生がいることがごく自然であり、珍しいと感じることも少なくなった。しかし私たちは恵まれた環境にいながら。留学生と交流するチャンスを逃してはいないだろうか。

今回、日吉と三田のキャンパスで、日本人の慶大生と外国人留学生に、国境を越えた友達事情について突撃インタビューを実施した。 まず、日本人学生と留学生が友達になったきっかけ(国際交流系サークルを除く)を尋ねた。寮やゼミなど、自分の所属の中で出会ったという回答が多かったが、授業内で仲良くなったというケースも少なくない。

韓国出身の金民煕さん(商2)は近藤紗名さん(商2)と必修の授業のクラスが同じだったが、最初はお互い一人で授業を受けていた。「近藤さんから声をかけてもらい、それからずっと一緒にその授業を受ける友達になった」と金さんは話す。高尾有沙さん(文3)は、日吉のアカデミックスキルズの授業で留学生と友達になり、普段はでコメント交換をしている。久保周太郎さん(政2)によれば外国人はFacebookが好きだそうだ。「友達申請を送ることで、それまで交流のなかった留学生と実際に友達になれる」ことも。

高尾さんは現在三田で、国際センターの授業「日本文化への適応、世界への適応」も受講している。国際センターの授業は全て英語によるもの。「国セではお金をかけずに英会話が出来る。シャイな部分も改善して、もしかしたら留学生と友達になれるかも」と高尾さん。門田知大さん(政4)は「自分は純日本人だからこそ、国セで外国人と触れ合い、商社で通用するためにも英語に慣れたい」と語った。 受講者がほとんど外国人留学生である国際センターの授業。英語の上達はもちろん、留学生と友達になることが十分に期待できそうだ。「日本語と違い、英語には(良い意味で)丁寧さがない。英語のほうがフレンドリーでくだけた会話が出来て仲良くなりやすい」とアメリカ出身のブロウセン・ジャックさん(別科3)。国際センターの授業を取れば、留学生と触れ合うチャンスが飛躍的に増すはずだ。ぜひ履修を検討してみてはいかがだろう。

また、『日本文化への適応、世界への適応』の講師であるジョセフ・ショールズ先生にも意見を伺った。「対留学生には英語でなければいけないと思い込まないこと」。留学生の方も、日本語を練習できるのを幸いに思っている。そもそも日本人と知り合うことが難しいと考えている留学生もいるそうだ。「どんな反応が来るか分からなくても留学生に進んで話しかけるチャンスをつかむことが大事」とジョセフ先生は語った。

そして何よりも、国境を越えた友情を育むために大切なのは、一緒にいて時間を過ごすことだと韓国出身のジョン・ビョングさん(商2)。「一緒にいる時間が多ければ、建前が崩れて本音を聞くことができ、仲良くなれる」これは相手が日本人でも同じだろう。

以上が突撃インタビューで得た貴重な意見の数々である。ぜひとも勇気を出して、まずは自分の所属や履修している授業内などで留学生に声をかけることからはじめよう。一人の留学生の友達ができてしまえば、どんどん国籍を越えたつながりが広がるかもしれない。留学生も日本人からのアプローチを待っているはずだ。小さな勇気が、両国間の大きな架け橋を築くだろう。            (川井田慧美)