7月3日(現地時間)からフランス・パリで開催されていた「Imagine Cup 2008」は8日、各部門のチャレンジを終え、閉幕式「Imagine Cup World Festival」を実施。アルゴリズム部門に日本人として初挑戦の高橋直大君(環1)が3位に入賞した。

(宮島昇平)

 Microsoftは、全世界の学生を対象にする技術コンテスト「Imagine Cup」を毎年主催している。幾つかの部門が用意されており、その中の1つであるアルゴリズム部門に、高橋君が初エントリーしたのは高校生時代の06年。 07年は2次予選で敗退し、3度目の挑戦となる08年の今大会で、世界134カ国1万5394人が参加するなか、ファイナリスト6名に残り、3位入賞を果たした。

 プログラミング歴はわずか2年。筑波大附属駒場中学・高校時代、野球少年だった彼に転機が訪れたのは、高校2年の時。病気で体を壊し、野球部を離れなければならなくなった彼は、以前から興味を抱いていたパーソナルコンピュータ研究部に入部した。

 もともと数学オリンピックの問題などを解くのが好きだったため、めきめきと頭角をあらわし、高校3年生の時に「SuperCon」に参加。 SuperCon2006では6位に入賞。世界最高峰のプログラマー達も参加している有名なプログラミングコンテストである「TopCoder」にも、学校やネット上の友人と一緒に出場し,プログラミングの腕を磨いている。

 高橋君は取材に対して、「当時の部員はすごい人ばかりで、数学オリンピックで世界大会に行っているような人ばかりだった。だから僕も世界大会に行きたいと思っていて、今回ようやく達成できた。今大会でプログラミング歴が浅いものの入賞できたのは、アルゴリズム部門が数学的要素が強かったから。複雑なコンピューティングを要求されるものや解く時間の速さを要求されるものは得意でない。アルゴリズムはあくまで手段。これから目的を探していく。」と語った。

 社会の役に立つように、アルゴリズムを使いたい。そう話す20歳のパイオニアから、目が離せない。