2017年7月23日

慶應塾生新聞会 三田オフィス
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慶應の看板を裏で支える ~体育会マネージャーの実態

 体育会の選手たちは華々しい活躍を見せるが、その裏でマネージャーが部の運営を支えている。しかし、マネージャーの活動はあまり詳しく知られていない。そこで、男子バレーボール部、端艇部の実態を調べた。

 マネージャーの主な仕事はメールチェック、OBや外部との連絡など、部の運営である。部によっては練習の手伝い、選手の食事作りのような、直接選手の手伝いをするということもあるようだ。男子バレーボール部の住田香織さん(文3)は「練習を手伝える時間が一番楽しい」という。ただ、マンガ、アニメなどでは「重いものは選手が持ってくれる」というイメージがあるが、端艇部の内田智子さん(商2)によると、実際には練習道具を持つなど、力仕事をこなさなければいけない時もあるそうだ。

 「(体育会やマネージャーに)興味はあったが初めは入るつもりはなかった。見学に行ったら雰囲気がよかった」(住田さん)というように、女子マネージャーには新歓期の勧誘によって入部するケースも多いようだ。「慶應義塾」という看板を背負っている体育会の真剣さ、それゆえに得られる深いつながりが決め手になったという。

 現在、男子バレーボール部では女子マネージャーは住田さん一人だ。「今ではそれが当たり前になってしまっているけど、複数いれば楽しいし、他のことにも手が回るかもしれない」と話す。端艇部の永田奈津季さん(文3)が「慣れるまで時間がかかった」というように、体育会、男子ばかりの環境であるという意識をいかに小さくするかが課題だろうか。

 自ら進んで裏方になるケースばかりではない。小川真之さん(文3)は選手として入部したが、2年生の秋にマネージャーへの転向を言い渡された。部の運営上男子マネージャーは欠かせないからだ。当初は気持ちの整理がつかなかったが、部を辞めたくないという気持ちから転向を決意した。今でもボートを漕ぎたいという気持ちを完全に捨てることはできないが、同じ立場だったOBを目標に部の運営をしている。「小川さんは献身的で人望が厚い。女子マネージャーに比べて選手から信頼されていると感じる」と永田さんと内田さんは声を揃えた。

 選手は自分のことで必死であり、マネージャーの仕事が理解されないこともあるようだ。端艇部の女子マネージャーは食事作りのために栄養学の講義を聴きに行くなどしているが、いくら努力してもマネージャーの仕事はアピールすることができない。これが一番辛い点であるとどのマネージャーも言う。住田さんが「選手が裏方にも興味を持ってくれて気持ちをわかってくれるのが嬉しかった」というように選手とのコミュニケーションが重要なのだ。

 マネージャーとしてのやりがいは「選手が頑張っている姿を見ること」(住田さん、内田さん)、「選手から声をかけてもらえるとき」(永田さん)、「自分の企画したイベント無事が終わった時」(小川さん)と様々だが、どのマネージャーも、情熱をもって活動している体育会の選手をサポートしたいという気持ちに支えられていることに違いはない。

 現在、男子バレーボール部は2部に昇格して初めてのリーグ戦、端艇部は20日の早慶レガッタに向けて活動している。マネージャーたちはこれからも裏方として選手たちを支えていく。

(湯浅寛)