武山政直研究会主催特別講義「起業家精神とビジネスの秘訣」が先月15日、三田キャンパスで行われた。講義の第2部では、Skypeの創業者であるニクラス・ゼンストローム氏が講演した。
 本講義は2部構成になっており、第1部では5人の慶大出身の起業家が起業のコツと面白さについてパネルディスカッションを行った。第2部ではニクラス氏が登壇し、講演を行った。
 ニクラス氏は失敗を怖れてはいけないと強調。「失敗は健全なこと。やってみないと成功はできない。将来のことを考えるときに起業を考慮に入れてみてはどうか」と語った。
また、学生に対しては「現状に満足せず、皆さん自身が自分の未来を切り開いていかなければならないと思う。そのためには、イノベーションを奨励し、起業の際にリスクを取っていくことが大事」と話した。
 講演後には質疑応答が行われた。ニクラス氏は会場からの「リスクを取る際に、メンバーをどう説得すればいいか」という質問に対し、「リーダーは自分のアイデアに同意してくれるよう仲間を説得することが仕事。そのためには、相手の言いたいことに耳を傾け、相手の立場に立って考えることが大事だと思う。そして、相手をインスパイアすることが最も重要かもしれない」と答えた。