明大のディフェンスに苦戦した
明大のディフェンスに苦戦した

 関東対抗戦Aの上位校に3連敗ながら、善戦をしてきた筑波大。その山は越えられた慶大だったが、重戦車FWを擁する明大に敗れた。11月23日は、追う立場での早慶戦となる。
(塚本雅章・井上史隆)


筑波大戦好調筑波下し対抗戦4連勝
【慶大19―15筑波大】
 主将竹本(環4)をはじめ主力の4年生を怪我で欠き今季を戦っている慶大。明大・早大・帝京大と接戦を演じた筑波大に、前節まで主将代行をつとめたNO.8小澤(総4)まで欠いて挑むこととなった。
 逆風を跳ね返したのは、やはりエース三木(経4)だった。前半11分にキックボールをしっかりと掴み先制トライ。その後は苦戦を強いられるものの、後半22分に古岡がチャージから追加点をあげ、筑波大の追い上げをかわして19―15で勝利をつかみとった。



明大戦立ちはだかる明大の重戦車
【慶大17―20明大】
 開幕4連勝で迎えた伝統の明大戦。「重戦車」FWを擁する明大に対し、慶大は前半27分にCTB落合(経4)のトライで先制するも、17―20で惜しくも敗れた。
 明大のFWが一体となったアタックに対して、慶大は鋭い出足のディフェンスで対抗し、何度も慶大陣ゴール前でのピンチの芽を摘んだ。
 特に「明大のモールとスクラムからの1個ずつのトライは折り込み済み」と林監督が語るように、慶大の効果的なディフェンスが明大のスクラム・モールからのアタックを最小限に抑えた。
 アタックの面でも、慶大は密集での素早い球出しからBKにボールを散らし、CTB増田(環4)を中心に次々と明大のディフェンスを突破した。
 唯一悔やまれるのが後半2分の明大のトライ。明大の執拗な縦突進に慶大が対応し切れず、ゴールラインを明け渡した。 後半開始早々の失点だけに、スクラムでのコントロール、随所での好タックルなどFW戦で奮闘したPR古田(環3)は「最も取られたくないトライだった」と嘆いた。