今年で福澤諭吉の生誕から175年を迎えたのを記念し、12月下旬に『福澤諭吉事典』が刊行される。福澤の生涯や福澤に縁ある人物などについて項目別に記した部分と、カラー図版や『時事新報』社説一覧などの資料を載せた部分からなり、全1200ページ余りとなる予定。福澤個人についての体系的な事典が出されるのは、今回が初めて。
 『福澤諭吉事典』の刊行は、慶應義塾創立150年記念事業の一環として、創立150年記念誌刊行委員会の下で福澤諭吉事典編集委員会が企画・編集を進めてきた。編集委員は福澤研究センターの専任所員や塾内外の福澤研究者が担当。内容の執筆には研究者など約60人がかかわった。
 編集委員会は事典の内容に関して「一般の人にもわかりやすく、かつ研究者にとっても便利となるように作った」と説明している。
 定価は1万4700円。12月10日までに予約申し込みをすると、1万2000円(送料込)で購入できる。
 詳細は、慶應義塾大学出版会ウェブサイト(http://www.keio-up.co.jp/kup/150/)へ。