ミス・グランプリ林玲さん                     ミスターグランプリ森亮さん

今月9日、10日に矢上祭が行われた。毎年目玉企画となっているのが「理系美人」。理工学部限定のミス・ミスターコンテストである。今年のグランプリの素顔に迫ってみた。
ミス・グランプリに選ばれたのは、林玲さん(理2)。
矢上キャンパスについて「華やかさがあまりない。スウェットで授業を受けている学生も珍しくないですよ」と笑う。
女の子が少ない理工学部だが、学科内(管理工学科)は仲良し。夏休みは、ベトナム、シンガポール、マレーシア、広島と、友達との旅行を楽しんだ。「パスポートをなくしたり、エステで逆に肌荒れしたり」と、サバサバしたイメージからは想像できないようなエピソードも話してくれた。
将来は「理系の職業には興味がありません」という。来年は文系の学生と共に就職活動に励むそうだ。
ミスター・グランプリに選ばれたのは、常に謙虚な姿勢の森亮さん(理3)。出ることになった経緯を「実行委員会から声はかかっていたのですが、実は返答は保留にしていました」。気付けばエントリーされ、写真撮影に呼ばれていたそうだ。
得意なことは、理工学部生らしくはんだごて。手先が器用で細かい作業が好きだという。
「普段から割とインドアです。最近も学科(物理情報工学科)の友達とバーベキューをしたら、翌日40度近い高熱が出てしまった。いわゆる『リア充』には程遠いみたいです」
好きなものは学食の揚げ出し豆腐とさばの味噌煮。「学食が19時30分まで開いているのが矢上の魅力」と話す。「たまには自炊もします。肉じゃがが得意です」。
この企画を担当したのは、矢上祭実行委員の松尾夏美さん(理3)。「管理する範囲が広かった」と苦労を語る一方で、「候補者との触れ合いや、打ち合わせで台本が煮詰まっていくところなど、楽しいことも多かった」と振り返った。
それぞれの第一印象は「林さんは最初からオーラに圧倒された。森くんは無口な人かと思っていました」。実際はどうだったのだろうか。「林さんはそのまま、可愛い子です。森くんは驚くほどよくしゃべる人だということがわかりました」と話してくれた。
隠れたミス・ミスターコンテスト。来年のコンテストにも期待できそうだ。               (入澤綾子)



編集後記
本来ならば矢上祭で飛ばされるはずだった気球プロジェクト。本紙記者も試乗し、レポを掲載する予定だったが、雨女である私のせいか当日は残念ながら雨。三田祭でのミス慶應コンテストが開催されないこともあり、急遽理系美人を取り上げることになりました。快く引き受けて下さった林さん、森さん、松尾さん、そしてご迷惑をおかけした矢上祭実行委員会の方々、ありがとうございました。