慶應義塾生活協同組合は、昨年度及び今年度入学生らの個人情報を紛失したと発表した。紛失した情報は、9000人近くに上る。
 先月16日夜、生協職員が、個人情報の入力されたUSBメモリと書類の入った鞄を東急線車内に置き忘れた。先月30日時点で未だ見つかっておらず、現在捜索中である。
生協の発表によると、今回の流出の原因として、個人情報保護の規定に反し、個人情報の入ったUSBメモリを職場外に持ち出したこと、個人情報のファイル及びUSBメモリにロックを掛けていなかったことの2点が挙げられるという。
 これを受け、生協本部対策委員会では事実確認とともに、紛失したUSBメモリに情報が記録されていた該当者への連絡を行う。個人情報管理体制を見直し、職員教育を実施し、今後の再発防止に努める。
また、生協では問い合わせ窓口を設置し、被害が拡大しないよう、大学とも連携する。
 慶應義塾生活協同組合専務理事の眞田隆裕氏は「正確な情報をお伝えすることが重要。生協より義塾(一貫教育校も含む)の該当各部門にお詫びとご報告申し上げるとともに、義塾の担当部署より該当部門長宛にご連絡いただいている。塾生と保護者の方から義塾に問い合わせがあれば、すべて生協のフリーダイヤルをご案内していただいている」と説明している。
 不正な請求があった場合、最寄りの警察署または消費生活センターへ、迅速に連絡するよう求めている。