お詫びと訂正

「園遊会 公式開催へ」の記事に関して、当初ウェブサイトに掲載しておりました記事、及び4月号紙面の記事で不適切な記述がありました。訂正し、深くお詫び申し上げます。

1. 園遊会実行委員会は全塾協議会の公認を受けたのであり、大学から公認されたという事実はありませんでした。

2. 全塾協議会が実行委員会を正式に公認したのは、規約を承認した315日でした。

 

 また、「業者を排した運営は困難となる見通し」という記述は、ステージ設営・音響など技術面で必要な場合に業者に依頼する可能性を示したものであり、イベント代理店への運営委託を意味するものではありません。

慶應塾生新聞会

 

 全塾協議会は先月15日、今年度以降の園遊会の公式開催を目指す有志を園遊会実行委員会として公認した。実行委員会は全塾協議会下部組織の特別委員会の一つとして活動する。今年度、実行委員会による園遊会開催が実現すれば、2007年度以来3年ぶりの公式開催となる。

 2007年度まで園遊会を主催していた卒業準備委員会が不正経理や園遊会後の卒業生の迷惑行為を理由に2008年に解散されて以来、一昨年度、昨年度と園遊会は非公式開催となっていた。しかし、昨年10月より園遊会の公式開催を望む有志が集まり、全塾協議会に公認を申請。全塾協議会は審議を重ねた結果、開催趣旨や計画内容が妥当であるとして、2月に有志の公認を決定した。

 先月15日には園遊会実行委員会規約の新設と特別委員会規約の改定を承認し、この承認をもって実行委員会を正式に公認。同23日に学生部へ要旨を提出した。

 今回公認された実行委員会は、全塾ゼミナール委員会などに所属する34年生から構成。現在約20人で今年度の園遊会開催に向け活動している。卒業準備委員会や、一昨年度、昨年度に非公式の園遊会を開催した各団体との関連性はない。

 解散した卒業準備委員会は4年生のみで構成されており、ノウハウの継承なく粗雑な運営を行っていたことが不祥事の要因となったとみられている。実行委員会では学生主体の円滑な運営を行うために、次年度への引き継ぎを徹底する。来年度以降は実行委員会に2年生も加え、組織化を図る方針だ。

 開催規模については、以前の公式開催時と同程度である30004000人の卒業生の参加を目指す。大規模開催のため、業者を排した運営は困難となる見通しだが、業者との癒着は卒業準備委員会解散の一因となっており、実行委員会は業者に依存しない運営を目指すとともに、ステージ設営・音響など技術的に必要な業者については競争契約で決定し透明性を高めるとしている。会計全般に関しても不正経理を未然に防ぐため、全塾協議会が厳密な監査を行う。

 例年問題となっていた園遊会後の卒業生による迷惑行為などに対しては、事前のポスターなどによる注意喚起に加え、当日は学生から警備係を募って対応する。また、園遊会の会場を都心部や住宅街から離れた地域に設定することで、近隣への迷惑を最小限に留めるという。

 大学側には、ハガキによる開催の告知などの際に協力を要請する予定。全塾協議会や園遊会実行委員会は学生自治に基づく機関であり、大学はその活動を公認する立場にはないが、実行委員会としては、大学学生部に対し、全塾協議会事務局を通じて定期的に活動報告を行うという。

 なお、参加チケット代は従来の2万円よりも安価に抑える予定だ。

 イベントの具体的な内容については今後話し合いを進めていく。全塾協議会事務局長の神村健太郎さん(政3)は、「参加した塾生全員に満足してもらえるように、イベントとしての質を今後上げるべく、協議を重ねたい」と述べた。