【こちら三田探偵事務所】食堂のメニュー全部ください!

日吉の食堂で一番おいしいメニューってなんですか。教えてください!     (政1男)
  *   *   *  
 「これは好みによるよな」。そういって依頼書を脇に置こうとした所長の前に、1人の男が立ちふさがった。事務所一の食いしん坊(デブ)こと所員O(文2男)だ。「新入生のためにも、これは絶対に全部食べてみて調べるべきだ!」とまくしたてるO。勢いに押された所長は「あ、ああ、分かった。じゃあ食堂のメニューを全部食べて調べてこい!」と言ってしまった。こうしてOは嬉しそうに日吉へと向かったのだった。
 3月某日、日吉の生協食堂に現れたO。昼飯を食べられると聞きつけ、ほかの所員たちも既に集まっていた。カウンターへと向かい、おばちゃんに「ここにあるメニュー、全部ください!」と叫んだ。おばちゃんは冷静に「注文は1つずつお願いねー」と対応。こうして、Oたちのフードファイトが始まった。
 お昼時の混雑したカウンターから、出来た料理を次々と運んでいく。気づけば後ろには長蛇の列が出来ていた。
 並ぶ人々の痛々しい視線を受けながら、運んだ料理は全部で20品ちょっと。今回の依頼で食べるのは、生協食堂1階、遊々キッチンの【丼・カレー】【JOYプレートメニュー】コーナーにある全てのメニューだ。所員たちは各々目の前の料理を食べ始めた。
 空腹の所員たちは皆ガツガツと料理を食べていく。初めのうちは「パワー丼うまい!」「カツ丼もおいしいよー」などと言いながら食べ比べをしていたが、時間が経つにつれて段々と口数が少なくなってくる。所員たちの箸も止まってきた。
 そんな中、所員N(商2男)が呟いた。「なんでこんなにカレーがあるんだよ!」そう、実は今回頼んだメニューの内、半分近くがカレーなのだ。カレー、カツカレー、グリーンカレー、ブラックカレー、その他もろもろ。プレートにも嫌がらせのようにカレーが乗っている。更に、みんな丼から食べ始めていたために、所員たちの前にはカレーの乗った皿ばかりが残ってしまっていたのだった。
 大量のカレーを前に次々と脱落していく所員たち。彼らの中にも諦めムードが漂う。「こんな量のカレー食べるのなんて、俺たちには無理だったんだ・・・」。しかしそんな中、一人黙々とカレーを食べ続けている男が居た。所員Oだ。食べても食べても次から次へと目の前にやってくるカレー。その量に吐きそうになるが、ぐっと堪えてカレーをかきこむ。「ここで止めたらデブの名折れだ!」こうして全ての料理を食べ切り、デザートを買いに行くOなのであった。
 「それで結局、どのメニューが一番おいしかったんだ?」帰ってきたOに所長が尋ねた。「個人的には、肉の乗っているパワー丼やカツ丼が好きですが、所員たちの間では中華丼が人気でした。結局は好みだと思いますよ!」。そう言って屈託のない笑顔を見せるOに、所長は頭を抱えるのであった。
       (びっぐ・ぶー)

編集後記…

なんでしょうね。
なんでしょうね。
なんでしょうね。
なんでしょうね。
なんでしょうね。
なんでしょうね。
なんでしょうね。
なんでしょうね。
なんでしょうね。

(びっぐ・ぷー)


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