平成20年度義塾収支予算が発表された=左表参照。本予算において注目すべきは、創立150年事業が本格化している点である。事業に充てられる約190 億円の主な内訳は、日吉キャンパスに建設予定の協生館を中心とする校舎工事や、横浜市に新設する小中一貫校への資金など。こうした支出は、およそ60億円の寄付金、95億円の借入金、その残りを経常費でまかなうという。また、借入金の内の約48億円は、小中一貫校新設のための土地代に充てられる。

同様に、今回の義塾収支予算に大きな影響を与えたのが共立薬科大学との合併である。これにより予算、支出規模が前年度より大きく変わった。収支ともにおよそ28・5億円上がったが、最終的には予算が若干膨らむ形となった。また、「大学院システムデザイン・マネジメント研究科」、「大学院メディアデザイン研究科」が新設されたが、共立薬科大学との合併ほどの影響はなく、結果として収入の5~6億円増加に留まるようだ。

資産資金売却収入が昨年度0円に対し約614億円、資産資金運用支出が昨年度約71億円に対し約719億円が計上されている点は、有価証券に関わる収入と支出を昨年5月平成18年度決算から総額表示に変更したため。その結果、以前の予算額表示よりそれぞれ約614億円増加している。