「正射必中」、洋弓部に迫る ~優れた指導体制と練習環境

 体育会洋弓部は07年度の全日本学生アーチェリー王座決定戦で男子11位、女子4位に終わった。08年度の目標は男女とも関東学生リーグ・王座決定戦での優勝だ。

 洋弓部は週5回、1限の時間に練習している。練習して集中力は上がったか、とよく聞かれるそうだ。伊熊俊貴主将(理3)は「集中しなければ勝てないが、(集中力が上がっている)実感はない。ただ距離感は付く」と語る。練習以外の時間は部の方針で自主性に任せているが、しっかりとした指導体制のため、各選手の成績は上昇している。小栗直子女子リーダー(経3)は「他大学では指導体制がしっかりしていない所が多く、推薦で入った人でも成績が上がらないことがよくあるが、慶應はそこがしっかりしていますね」と語る。

 洋弓部の新入部員の経験者は内部生がほとんどで、大学から始める初心者が新入部員の大半である。ロサンゼルス五輪やアテネ五輪で日本選手がメダルを獲得し、洋弓の知名度が多少上がったが、新歓期にはポスター貼りやキャンパス回りなど草の根活動を行わざるを得ないのが実情だ。その中で推薦や内部生の経験者が多く在籍する日体大・近畿大・同志社大の洋弓部に追随する強さを誇る。

 塾員の資金・指導面での支えも大きい。試合にもたくさんの塾員が応援に来てくれる。「部員たちの考え方がしっかりしているのもあって、指導が滞りなく進むのも強みです」と伊熊主将。

 洋弓部は「正射必中」をモットーに掲げており、「正しい射を同じように繰り返せば、同じところへ飛んでいく。だがそれが難しい。繊細ながら大胆なスポーツです」とその意味を伊熊主将が説明する。「個人戦だけど個人の成績がチームに影響するので、ある意味究極の団体競技。だから礼儀を重んじて、互いに理解していくことが、チームとしてまとまって、練習への姿勢も変わる。それが強さにつながっていきます」とアーチェリーの面白さも教えてくれた。一方でスランプが一番辛く、悪循環に陥ってしまう。小栗女子リーダーは「それを乗り越えた時に本物の選手になれるのです」と言い、伊熊主将によれば、「そういう時はコーチや仲間の助言が突破口になる」そうだ。

 洋弓部部員たちの活躍が楽しみでならない。

(徳田達也)


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