9月5日、三菱ビル1階コンファレンススクエアM+(エムプラス)で、医薬経済学教育研究プログラム・シンポジウム「患者アウトカム研究への期待と課題」が開催された。このシンポジウムは慶大健康マネジメント研究科が日本製薬工業協会の寄付講座として開催しているもので、今回が第3回となる。
当シンポジウムの目的は、3人の研究員の成果発表をもとに医薬品の開発を進め普及を促進していくこと。また、医薬経済学の今後の展望について考察していくことだ。医学部医療政策管理学教室の池上直己教授が司会進行を務めた。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構の宇山佳明氏は、医薬品の適切な効能及びリスク評価の実現をテーマに国際協力開発の重要性を強調した。
続く名古屋大学特任講師の勝野雅央氏は、神経変性疾患の臨床試験の結果から、その病態生理、治療開発の課題と神経疾患を対象とする実験の課題を明確にした。
最後の発表者となる国立精神・神経センター病院治験審査室室長の中林哲夫氏は、精神科の領域から臨床試験における諸問題及び各治療における介入について見解を示した。
その後のパネルディスカッションでは、参加大学の研究員・教授らが意見を交え活発に議論を展開した。