義塾赤字269億円 有価証券の評価損響く

慶應義塾は、5月27日、2008年度収支決算を公表し、経営状態を表す消費収支差額が269億円の支出超過になったことを明らかにした。昨年秋以来の世界的な金融危機の中、株価の大幅下落と急速な円高の影響を受け、義塾が保有する有価証券の時価評価が下落したことが主な原因。
2008年度決算資料によると、義塾は2008年度3月時点で1342・6億円の有価証券を保有していたが、評価額が535・2億円に下落。うち、評価が著しく下がったものを期末保有有価証券評価損として169・6億円を計上。また、比較的下落率が低かったものを期末含み損として365・6億円を計上し、昨年の期末含み損225・5億円を大きく上回った。含み損とは、株式など有価証券の時価が取得時の価格である簿価を下回っている際の損失。
同じく金融危機の影響を受け、当初予定していた資産運用収入が予算額に比べて25・4億円の減収となったことも今回の支出超過の一因。
義塾は支出超過を受け、「大きな期末保有有価証券評価損と期末含み損を出したことを遺憾に思う」としている。
一方、学生生徒納付金や医療収入などが着実に計上されており、2009年度以降も安定した収入が見込めることを挙げ、「金融情勢も徐々にではあるが回復の兆しを見せており、期末含み損も金融情勢の回復とともに解消していくものと考えている」と説明している。


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