《日吉研究所 FILE No.2》代官山編

日吉研究所|FILE NO.2

大学生は、忙しい日々を送る中で常に癒しを求めている。この記事では代官山を舞台に、「和の落ち着き」を享受できる2つのカフェを取り上げる。

お寺が始めたカフェ――寺カフェ代官山

寺カフェの外観

代官山駅から徒歩5分、柔らかな照明が入口を照らす、穏やかな雰囲気の店が現れた。どうやら「寺カフェ代官山」というカフェのようだ。ドアは開け放たれていて、つい中をのぞいてみたくなった。

店内には仏像が安置され、ガラス張りの窓は五色幕で彩られていた。こういった和の要素が、私たちの心をリラックスさせてくれる。

寺カフェには仏像が安置されている

お寺は今、お葬式や法事といった特定のイベントでしか人々が来ない。一方で、複雑な現代社会において、悩みを誰にも相談できずに抱え込んでしまうという人は珍しくない。そこで浄土真宗本願寺派の信行寺が、「人々が気軽に足を運べるカフェ」として、寺カフェを始めた。

寺カフェ名物「寺ミス」

豊富なメニューの中には、お昼にぴったりな御膳や甘味、そして寺カフェらしいユニークなものもあった。その一つである「寺ミス」は、黒蜜アイスにティラミスがのった、和と洋のいいとこ取りのパフェである。クスッと笑える名前とその本格的な味に魅了されること間違いなしである。

こちらでは、おいしい食事だけではなく、写経や腕輪念珠作り、そして常駐している僧侶へ悩みを相談できる「お坊さんと語ろう」というイベントが開催されている。主に20代から40代の女性から月に80件ほど予約が入っており、仏教に関心のある若者は意外にも多いとわかる。

「思い悩んでいる方はやはりそれなりに多い」とカフェを運営する僧侶は言う。この複雑な世の中で、寺側が歩み寄って人々との接点を増やそうとすることの意義はとても大きい。「カフェという形は一つの回答案になるのかもしれないですが、もっといろいろなやり方でお寺側が皆さんのところに向かっていく必要があると感じています」

最後に、僧侶の方から若者へのメッセージをもらった。「変わった視点からアドバイスが欲しいなと思ったら、構えずに近くのお寺に行っていただきたいです」。悩みを抱えたときは、寺に足を運んでみてはいかがだろうか。

美味しいおむすびを手軽に――おむすびカフェ

代官山駅から渋谷方面に6分ほど歩いたところにある「おむすびカフェ」。暖簾をくぐり抜けるとそこには、ご飯処としてどこか懐かしく、一方でどこか新しい、そんな雰囲気が広がっていた。私たちがお店を訪ねたのは13時過ぎごろ。この日は雨だったが、お店の中の席はほとんど埋まっており、絶え間なく客が出入りしていた。カウンター席に座ると、店員さんが握っているところを目の前で見ることができるのでおすすめだ。

おむすびカフェの外観

まず、私たちは2つおむすびを注文した。具は、昆布と鮭いくらである。ご飯は温かく、まさに出来立ての状態。握る時間は3秒間のみであるため、驚くほどふわふわだった。

昆布は、多くの人が想像するよりも細かくちょうど良い味であり、とても食べやすかった。鮭いくらは、脂の乗ったふわふわな鮭の身がこれでもかというほどぎっしり詰まっており、食べ応えがあった。

他にも梅や天むす、煮穴子など、よくある味から中々出会うことのない味まで用意されており、おむすびを選ぶところから楽しむことができるだろう。

ランチセット

ランチセットは、好きなおむすび2個、好きな主菜、本日の小鉢、みそ汁、漬物、甘味とボリューム満点な内容となっており、1000円(税抜)とお手頃価格だ。好きな主菜は鰆の湯葉あんかけ、柔らか竜田揚げ、豚モモの生姜あん、豚の角煮(+150円)から選べるようになっている。

私たちは鰆の湯葉あんかけを注文した。濃厚なあんと鰆が絡み合ってまろやかさを演出、三つ葉もアクセントとなり、おむすびの美味しさを引き立てた。漬物、小鉢も箸休めにちょうど良いあっさりした味付けであった一方。甘味は牛乳のくず寄せで、舌に後味がしっかり残る濃厚な味だった。

季節によってメニューも変わるため、それぞれの四季によって違う「おむすびカフェ」を楽しむことができるだろう。代官山を訪れた時は、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。


大人の雰囲気漂う代官山の街にある、まるでふるさとのような2つのカフェに行けば、あなたも幸せなひと時を味わうことができるだろう。


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