塾高が相模破る大金星 決勝は30日に順延

投げては九回途中4失点、打っては3打点と試合を支配した生井=横浜スタジアム(横浜市中区)

▼準決勝・慶應義塾 7–4 東海大相模

第100回全国高等学校野球選手権記念北神奈川大会は27日、横浜スタジアム(横浜市中区)で準決勝が行われた。慶應義塾高(塾高)は東海大相模との一戦を7–4で制し、甲子園まであと1勝とした。

エース生井淳己(3年) 投打にわたる活躍

塾高が2-1でリードした四回表に、先頭・根岸(3年)が右安打で出塁。後続も安打、四球で続き、1死満塁となったところで打席には生井。生井は相手エース斎藤(3年)から走者一掃の三塁打を放ち、塾高は5-1とリードを広げた。その後斎藤をマウンドから引きずり下ろし、さらに1点を追加する。

生井は投球でも魅せた。何度も得点圏に走者を進められるも何とか粘り最少失点に抑えた。九回二死、ツーストライクを奪い勝利まであと1球と相手を追い込んだが、指をつるアクシデントで最後のアウトを奪えずやむなく降板。後続を渡部(3年)が抑え、塾高は甲子園の常連校・東海大相模を下した。

テーマは「不撓不屈(ふとうふくつ)」 昨秋敗れた相手にリベンジ果たす

塾高を率いる森林監督は、毎試合四字熟語でテーマを掲げている。今日のテーマは「不撓不屈」。昨年の秋季神奈川大会では、強打が売りの東海大相模に17安打を浴び、0–12で敗れた。投手はスタミナが足りなかったことを反省し、投げ込みや走り込みで体力をつけた。1点も取れなかったことも悔しく、打力を高めるために選手全員で打撃練習に取り組んだ。

試合後、森林監督は「誰がというよりは、色んな選手が打って繋いでくれた。もちろん生井もよく投げてくれたが、彼がはじいた球を野手がカバーした。全員で勝った試合。練習の成果が出たと思う」と語った。

塾高が甲子園に最後に出場したのは、最後に神奈川大会の決勝に進んだ10年前だ。「10年前のエース只野(尚彦)さんも『丁度10年ということで縁起がいい』と話していた。決勝も多くの人が見に来ると思う。自分の力を出し切りたい」と生井は話す。

決勝の相手は桐光学園。塾高の選手たちの合言葉「TKO」は「TK(東海大相模、桐光学園)」を「KO(慶應)」がKOするという意味だ。合言葉通り因縁の相手と準決勝、決勝で対戦することになった。甲子園まであと1勝。何とか勝利を収めたい。

決勝は30日に順延

神奈川県高野連は27日、台風12号の関東接近に伴い、29日に予定されていた北神奈川大会の決勝を30日に順延すると発表した。試合は横浜スタジアムで11時開始予定。

(椎名達郎)


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