▼一回戦 ○
【慶大48―19同大】

 一回戦屈指の好カードとされた関東対抗戦3位の慶大と、関西リーグで5年ぶりに優勝を逃した同大の対戦は、予想に反して慶大の一方的展開になった。FL青貫主将(総4)が試合後、「最初にスクラムを組んだときに『いけるな』と思った」と述べたように、慶大は序盤からFW戦で同大を圧倒。13分にSO川本(総2)のトライで先制するなどし前半を29―0で折り返すと、後半も同大に決め手を許さず、このまま大量リードをキープして逃げ切って見せた。

 これで二回戦は対抗戦を制した早大と対戦することとなった。早大とは去年も二回戦で対戦して、8―26で敗れている。松永監督は「『正月越え』を果たすには、早大に全て低いタックルで立ち向かわなければならない」と、気を引き締めていた。

 この日は2トライのWTB山田(総3)「早大に勝つには、自分がトライを取らないと勝てないと思う。バックスの調子はいまひとつなので、みんなでじっくり話し合って挑んでいきたい」
 
 
▼二回戦 ●
【慶大22―33早大】

「打倒早稲田」という目標を掲げ、走り続けてきた青貫組。一ヶ月前の対抗戦では敗れたが(26―41)、大学選手権の舞台で再びその目標を果たすチャンスが巡ってきた。

 しかし、試合序盤からまたしても王者ワセダの強さを見せつけられる。前半3分、この日、右ひざの故障から復帰した早大のWTB首藤が左タッチライン際を独走し、先制トライ。「ケガ明けの首藤を甘く見ていた」(松永監督)。これが早大を勢いづかせてしまう。対する慶大は、19分に主将のFL青貫がモールから抜けたボールを意地でトライしたこと以外はほとんど見せ場がなかった。

 4トライを許し迎えた後半、「対抗戦は後半でやられたので、今回は後半勝負でいこうと思っていた」(青貫主将)というように、13分には先日ドーハで行われたアジア大会7人制ラグビーで、日本の優勝に大きく貢献したWTB山田が早大の強烈なタックルを受ながらも、必死にトライを奪い反撃を見せる。だが、終盤は早大の猛攻にあい、守るのが精一杯。「打倒早稲田」と「正月越え」の夢はついえた。

 試合後山田は「(早大の)ディフェンスのラインが工夫されていた。自由に走らせてもらえなかった」と悔しさを滲ませ、「来年は最上級生としてチームをひっぱっていきたい」と決意した。

 「来年こそ早大に勝ってほしい」という青貫主将の言葉を受け継ぎ、次期チームにさらなる飛躍を期待したい。