5月最初となる試合は3日、関東リーグ第4節において行われ、慶大は中大と対戦し0―3で敗北した。前半は序盤、互いに一進一退の攻防が繰り広げられたが、9分に相手FWに抜け出しを許し先制点を奪われる。その後はコーナーキックなどでチャンスを作るもゴールには繋がらず、前半を0―1で折り返した。後半は双方とも決定打を欠く状況がしばらく続いたが、67分に中大が追加点を決めると、徐々に相手のペースになっていき、86分にも点を失う。守勢に回った慶大はゴールを奪うことができず、黒星を喫した。

第5節は、拓大グラウンドで関学大と対戦した。慶大は前半から積極的に攻撃を仕掛け、23分に八田(総3)がキーパーの正面からシュート。ボールは直線的にゴールの中へ吸い込まれていった。30分、ペナルティエリア内で慶大選手が押し倒され、PKを得る。山田盛(総3)が蹴ったボールはゴール左側に痛烈に決まり、試合は2―0になった。ところが直後の31分、関学大の左サイドが慶大のディフェンス陣を切り崩し、そこからパスを受け、華麗にゴールを決めた。後半に入り、76分には、一瞬の隙を突かれ関学大に2点目を決められ同点。そのまま試合は終了。試合後、冨田監督は「試合を優勢に進めていただけに、チャンスを生かしきれなかったのが残念だった」と語った。

第6節は、開幕5連勝中の立大と対戦し、1―2で敗北した。前半は序盤から立大に先制点を許す。幾度かゴールに迫るも、その機会を活かせずに前半を折り返す。後半は、慶大のペースで試合が進められたものの、55分、一瞬の隙を突かれ、2点目を許す。しかし、ゴールを目指し続けた慶大は、コーナーキックに岩崎(商4)がヘディングで合わせ1点を返す。試合終了間際も果敢に攻め込むが、追いつくことはできなかった。

第7節は、東農大をホームに迎えた対戦だったが1―1の同点で終わった。主将の松木(総4)が不在の一戦。11分、ミドルシュートを放たれ先制を許し0―1で前半を終える。後半、巻き返しを図る慶大はFWにピーダーセン(経3)を投入。すると80分、ピーダーセンは北城(総3)からボールを受け、見事なボレーシュートを決め試合を振り出しに戻した。その後もチャンスは続くが、ものにできず試合は終了。勝ち点1を分け合う結果となった。

第5節後の監督の言葉にもあったように、試合を支配するものの、決定機を逃す場面が多く見られた。しかし、試合終了間際まで諦めない姿勢は、チームの力としてきっと昇華されるだろう。

7月7日にはサッカー早慶戦を控えているソッカー部。今年こそ連敗を食い止めたい。現在、関東一部リーグで1位を独走している早大相手に、今のままでは結果を残せない。課題である決定力不足を克服し、粘り強く、泥臭くボールを追い続けて十分にチームの本領を発揮できるか。リーグ戦、早慶戦ともに今後の快進撃に期待したい。

(仮屋利彩)