先月31日、三田キャンパス北館ホールで、2‌0‌1‌8年コリア・グローバルフォーラムが開催された。日韓両国の専門家が会に出席した。

主題を「南北・米朝首脳会談後の日韓関係」としたフォーラムは、中心組織の一つである韓国の慶南大学極東問題研究所所長・李寛世氏が司会を務めた。なお、翌日6月1日に開催された南北閣僚会議関連準備のため、開会の辞を務める予定だった慶南大学総長は急きょ欠席となり、開会の辞は李氏の代読となった。

開会式では、長谷山彰塾長のほか、福田康夫元首相、李洙勲駐日韓国大使が登壇し、現在の朝鮮半島の問題を通して冷戦を振り返ることの有用性や日中韓の友好だけでなく米露との関係性や連携の重要性などについてそれぞれ述べ、共通した認識を示した。
開会式に続き、3回のセッションが行われ、司会を挟みながら、発表後登壇者により討論が繰り広げられるという形をとった。

セッションの内容は討論に沿って流動的であったが、急展開する朝鮮半島情勢について各人がどのような意見を有しているか、非核化プロセス、韓国における政治的派閥などが話し合われた。

また、政治状況とは裏腹に、音楽をはじめとした芸能などを通じた民間交流がうまくいっていることへの着目、北朝鮮が今後どのような動きをするべきかが議論された。