早慶クラシコ 篤志な学生集う場へ

早慶クラシコプロジェクトでクラシコパークを担当する富澤嘉紀さん(法3)

今年もこの季節がやって来た。スタンドが黄色とえんじ色に染まり、観客全員の視線がサッカーボールに向けられる。そう、両者ともに負けられない伝統の一戦、早慶サッカー定期戦「早慶クラシコ」だ。

昨今、この盛り上がりは試合だけに留まらず、スタジアムの外にまで及んでいる。「早慶クラシコパーク」と題されたイベントが、試合当日の一日を通して開催されることをご存知だろうか。このイベントは、飲食店や早慶の学生団体、クリエイターが作り手となり、作品の出展、学生によるステージ企画、サッカー教室企画などを行うことで、来場客に試合観戦以外にも多様な楽しみ方を提供しようと企画された。

「早慶サッカー定期戦が、大学生全体のイベントであることを感じてもらいたい」と語るのは、早慶クラシコパークのプロジェクトリーダーを務める現役ソッカー部員、富澤嘉紀さん(法3)だ。昨年から開催されている「早慶クラシコパーク」だが、今年はさらにパワーアップし、社会問題に取り組んでいたり、アート作品を製作したりしている早慶の文化系団体も出店することができるようになった。

学生生活において、体育会の学生と文化系の活動をしている学生が関わる機会は少なく、互いのことを知らないことが多い。「体育会生と同様に、大学生活の中で何かに熱量を持ち、活動する人がたくさんいます。そのような人たちに、早慶両校をメディアとして、その活動を気兼ねなく発信してもらいたい」と富澤さんは語る。熱中することが異なり、普段の生活でも交わることが少ない両者が、同等のエネルギーを持って互いに作り手として交わったとき、どのような化学反応が起こるのか。その可能性は未知であり、無限大だ。

「ゆくゆくは、早慶クラシコが最先端のアートやカルチャーを体感できる場になれば」。7月7日、暦の上では七夕のこの日は、学生生活を賭けるモノを持つ者同士の共演により、今後の両校の発展を先駆ける歴史的な一日になりそうだ。

(仮屋利彩)


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