《コミュ障なんか怖くない》おわりにかえて

コミュ障なんか怖くない

ここまで「コミュ障」という言葉を中心にコミュニケーションを考えてきた。

3名の話を振り返ってみよう。それぞれのお話のキーポイントを述べるとすれば、精神科医の水島広子さんは「相手に対するネガティブなイメージを取り払うこと」、コミュニケーション・ストラテジストの岡本純子さんは「相手に共感すること」、そして、コピーライターの佐々木圭一さんは、「伝え方には技術があると知ること」であろう。

3名のお話から共通して言えることは、とにかく行動に移さないと始まらないということだ。自分の殻に閉じこもらすに、他者と関係を取り結ぶ勇気を持つことが大事だ。そしてその伝え方は「自分本位」であってはならない。必ず相手の心を想像することが必要である。

また、一つ言えることは、「コミュ障」とははっきり定まった概念ではないということだ。その人の頭の中で、勝手に「自分はコミュ障だ」と決めつけてしまっているのである。

「伝える」ために乗り越えなければならないステップは、それなりに多いかもしれない。しかし、あなたは本当に「コミュ障」なのだろうか。そもそも「コミュ障」とはネガティブなことなのだろうか。「コミュニケーションがうまくとれない」、そう悩んだところから出発した人は、自分に足りないものと向き合っている証である。そして、その足りないものを補うことで、新しい自分と出会えるきっかけを掴んだのだ。さあ、あなたの大切な人と、そして大切な自分と、向き合ってみよう。

(下村文乃)


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