ナッツで健康になろう! 医学部 井上浩義教授に聞く 小さな粒の大きな魅力

小腹が空いた時、菓子の誘惑と太る悩みに葛藤することはないだろうか。そんな時はナッツを食べてみよう。ナッツを食べると、それだけでダイエット効果が得られるという。それだけでなく、糖尿病予防や便通改善などにも効き目がある。今、世界的に注目されるナッツに迫る。

本当に痩せる?

ハーバード大学の研究で、ナッツを毎日食べる人と月に1回しか食べない人では、毎日食べる人の方がBMIは低く推移することが明らかになり、ナッツの人気に火が付いた。日本でも慶大医学部化学教室の井上浩義教授の研究で、効果があると証明した。被験者の食生活や運動は人それぞれでも成果が出るのは、無駄な間食が減るということと、便通がよくなることに起因するのではないかと考えられている。

海外で行われた研究では1日80粒、井上教授の研究では1日25粒を摂っている。ナッツはカロリーが高く一見太りそうに思えるが、55%含有する油分は、良質な油分なのだ。アーモンドの油分はオリーブオイルと同じオレイン酸(オメガ9)で、悪玉コレステロールを下げる。

日本のナッツ研究の第一人者、井上教授

今回取材させていただいた井上教授は、糖尿病の研究からナッツに注目したという。薬だけではない食品での改善法を探し、普及させたいと考えたからだ。3‌0‌0‌0種のサンプルを分析した結果、アーモンドが最も有効であることを発見した。アーモンドを食べて得られる効果は他にも抗酸化作用や血管をきれいに保つ効果もわかっている。普段の生活に足すだけなので高齢化社会においても有効な手段になりうると井上教授は言う。

受験生にもピッタリ!

受験生にとっても、ナッツを食べるのは良い。試験前に食べすぎて脳に血流が回らなくなることがないよう、少量でカロリー摂取ができるナッツを摂ると試験への集中力が高まることだろう。硬いものをかみ砕くことで、脳の活性化にもつながる。

続けることが大切

井上教授が行ったダイエットの実験では、4カ月ほどで効果が見えたという。他の効果も、継続することで得られるため、続けることが大切だ。そのために塩やきなこなどの味がついたものを取り入れる日があっても良い。

またアーモンドに関しては健康食品としての人気から値段が高騰している。より安価なピーナッツを食べることも手である。ただし他のナッツの70%程度の栄養価であることを留意すべきだ。

無理しなくても手軽に健康に役立つナッツ食生活、あなたも始めてみてはいかがだろうか。

(杉浦満ちる)


PICK UP:

  1. 命削って貫いてみせる 青函トンネル、13日に開業30周年
  2. 日本の風薫る街 地震が襲った台湾・花蓮県に行く
  3. 《受験生応援特集》英語講師・関正生先生に聞く 塾生の英語との向き合い方とは