慶應塾生新聞会 三田オフィス
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「BEAUTY & HEALTH DIARY」女の子が健康を 「自分事」にできる手帳を

大学生活の中で、将来を思う瞬間が一度は訪れる。キャリアは? 結婚、子どもは? そんな時、自分の体や健康のことをどれくらい考えているだろう。そこに一つの示唆を与えてくれるのが、女性の健康管理のための手帳、「BEAUTY & HEALTH DIARY」だ。
 
制作するのはTeam BHD。SFCの渡辺賢治研究会の中から始まったプロジェクトだ。

代表の金子紗由香さん(環3)が活動を始めたきっかけは、1年の時研究室内で受けた女性の健康に関する授業だった。
 
35歳を過ぎると母子ともに妊娠時のリスクが高まる。月経があっても毎月排卵があるとは限らない。「自分の体のことなのに健康の知識が全くないことに気付いた」。知識の有無でライフプランが変わりうると考えた金子さんは、「困る前に準備する」ための情報を伝えたい、と思うようになった。

その時、慶應女子高の授業のために、月経周期を学べる教材をつくってほしい、と依頼を受けた。
 
金子さんは高校2年生の時、保健体育の夏休みの宿題で毎朝基礎体温を測り、記録した経験がある。しかし「自分事に捉えられなかった」と当時を振り返る。「結局何が正しいのかわからないままで、面倒に感じてなかなか続かなかった」

「自分事」として考えてもらうには、女の子が持つ「きれいになりたい」「かわいくなりたい」という思いとつなげればよいのではないか。その考えから、女の子が「健康的に美しくなる」ための手帳づくりが始まった。

デザインやコンテンツはメンバーのアイデアから生まれた。手帳の表紙はさわやかな水色。女性向けの商品はピンク色のものが多いがかえって持ちづらく感じることもある。「ティファニーブルーをイメージした。かわいさと大人な洗練された感じを出そうと」

基礎体温は、毎日記録してグラフにする。付属する透明なシートを重ねると、グラフの形から正常な状態か、医師の診断が必要なのかがわかる。月経から次の月経までが見開きのページになっているのは、途中で体温の計測をやめてしまってもまた月経のタイミングで新たなページから始められるようにし、継続しやすくする工夫だ。美容の知識、薬膳のレシピ、月経困難症を知ることのできるページもある。

この手帳では月経から次の月経までをCATといい、イライラや腹痛のある月経期間を、いたずらをする子猫のイメージのKITTYと呼んでいる。手帳のところどころに猫のモチーフがあしらわれ、猫好きは思わず心ひかれるデザインだ。

これまで、イベントでの配布や高校・企業での出前授業を行ってきた。現在メンバーは10人。内容を改訂した第2版のWEB販売に向けて準備を進める。また、慶大や慶應女子高の授業で利用してもらえるよう、交渉も行っているという。
 
金子さんは、「自分の健康ファースト」の生活を送ってほしいと言う。「自分のやりたいことをしたい、子どもがほしい、夢を叶えたい、すべては健康な体から始まっている。健康な体づくりを早い時期から行うことで、その実現の一助になると思う」
 
大学生活では、徹夜や暴飲暴食、無理なカロリー制限で体を痛めつけることもあるかもしれない。自分の体は一生付き合っていくもの、思い描く「将来」を生きるのも自分の体だ。この手帳で、将来へ向けた今の自分の健康をつくっていくことができるだろう。
(青木理佳)