先月2日から開催されている関東大学バスケットボールリーグ戦、慶大はここまで12試合を終え3勝9敗で9位と前半戦から順位を下げて、後半戦へ突入する。

第7戦 対江戸川大

第7戦目、江戸川大との一戦は、大事な場面でミスを連発し流れをつかみきれない慶大の敗戦パターンそのもので、63-73で敗北した。

前半、オフェンスではドライブが増え、その結果得意の3Pもいい形で打てる場面が多く、7点差で折り返す。しかし後半、相手のディフェンスが変化をつけてきたのに対し、対応できず得点が伸び悩む。さらに流れをつかみたい場面でミスを連発。そのまま江戸川大に点差を離され敗れた。

第8戦 対東洋大

第8戦目は東洋大と対戦。リバウンドを支配し、終始優位に試合を進め、結果87-67と大差で勝利を収めた。

前半、高橋(政4)のポストプレイを中心にインサイドから攻撃を組み立て、着実に得点を積み重ねる。ディフェンスも安定し、主導権を握る。後半もゲームを支配し、流れに乗る慶大は高橋、堂本(商4)がタフショットを決める。相手のシュートミスもあり、最後まで相手を寄せ付けず今季2勝目を飾った。

第9戦 対立大

第9戦目はホームで立大と対戦。熱い声援の中で奮闘したが、77ー87で敗れた。

第1Q、両チームが積極的に攻撃したが、決定力の差で立大にリードを許す。第2Qでは山﨑(総2)、髙田(環2)が活躍。4点差まで迫るが、直後の連続失点で再び離される。第3Qは各選手が活躍し得点を重ねて流れを引き寄せる。さらに最終Qで3点差まで詰め寄るが、立大に粘り負けて連続失点。逆転まで一歩及ばず、ホームで痛い黒星となった。

第10戦 対駒大

2巡目に突入した駒大とのホーム2戦目は、早い時間から駒大にオールコートからプレスをかけられ、運びで苦戦し得点差をつけられ56-72で敗北した。

第2Qの前半まで、慶大はディフェンスが非常によく、競り合いを見せていた。しかし、第2Q後半から駒大が仕掛ける。オールコートのゾーンプレスを始め、慶大はターンオーバーを繰り返す。徐々に得点を離され最終的に16点差をつけられた。

第11戦 対神大

神大との第11戦目は慶大が劇的な勝利を遂げる形で幕を閉じた。

序盤から点を取り合う両チームは第1Qを15-17、第2Qを31-30、第3Qを46-43と接戦となる。緊迫した試合展開の中最終4Q慶大は残り25秒まで3点差でリードを奪われていたものの、山﨑の3Pで追いつき、残り0・5秒で再び山﨑が今度はセンターサークル付近からのロングシュートを決め、65-62で慶大が劇的逆転勝利を遂げた。

第12戦 対中大

第12戦目は中大と対戦し77-87で敗北した。しかしこの試合、慶大はここまでの試合とは一味違う試合を見せてくれた。

前半、オフェンスは動きが増え、ボールが止まる場面が劇的に減っていた。全員が動きを作り、様々な形で得点を取れるようになっていた。しかし後半、ディフェンスリバウンドが取れず、中大の得点を止められない。慶大のシュート確率も落ち始め、じりじりと点差を広げられ敗北した。

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中盤戦6試合を通して、慶大は下級生の成長が見られた。4年生の出場タイムが伸びてこない中で、下級生の動きが非常によくなっている。特に山﨑、髙田の2年生コンビは攻守ともに調子を上げており、活躍を見せている。勝ち星がなかなか上げられない中で、こうした下級生の成長は希望の光となるだろう。
(鈴木里実)