2017年8月20日

慶應塾生新聞会 三田オフィス
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アパレルブランド”CLOUDY” エシカルファッションでアフリカに笑顔を

社会貢献の新しい形として、「エシカルファッション」が注目を集めている。私たちはデザインや値段を見て、購入する服を選ぶことが多いだろう。一方、「誰が」、「どこで」、「どのように作っているのか」といったように、商品の裏側に目を向けたファッションのことを「エシカルファッション」という。
 
「エシカルファッション」は、日本でも広く浸透してきた。そのような中で、アフリカに雇用を生むことを目的に創設されたのが、アパレルブランド「CLOUDY」だ。塾員であり、「CLOUDY」創設者の銅冶勇人氏に、ブランドのビジネスモデルや理念について話を聞いた。
 
「CLOUDY」の手掛ける商品には、アフリカ民族衣装の素材やデザインが取り入れられている。アフリカの民族衣装に興味をもったのは、塾生時代にアフリカのマサイ族にホームステイに行ったことがきっかけだ。現地で暮らす人々が、庭先でミシンを使って縫製作業を行っている姿を見て、アフリカの生活に「ファッション」が根付いていることを知った。その後アフリカに何度か足を運ぶうちに、住民が働く場所が少ない、という問題を目の当たりにした。
 
そこで、「ファッションを通じて、アフリカに雇用を生む」という理念で2015年に創設されたのが「CLOUDY」である。現在はケニアとガーナに合計4か所の縫製工場を設立して、雇用を創出している。
 
工場で働くのは、学校に行けず、十分な教育が行き届いていない人々だ。「長さの単位を学習していない人々でもできることはないだろうか、と考える中で思いついたのが、『アフリカンプリントTシャツ』です」と銅冶氏は言う。
 
「CLOUDY」の看板商品である『アフリカンプリントTシャツ』は、無地のTシャツに、民族衣装の布で作ったポケットを縫い付けたシンプルなデザインだ。時間をかけて丁寧に縫製の仕方を教え、試作を繰り返すことで、工場で働く人々の腕を上げた。
 
「CLOUDY」の売上げの一部はアフリカに寄付されているのだが、その支援がどのように生かされているのか、という情報が消費者にしっかり伝わるようにすることにも力を入れている。ガーナに建設を予定している学校の設計図や現地の写真を店内に展示することで、皆が自分のアクションを身近に感じることができるように工夫している。
 
「CLOUDY」が目指すものは何だろうか。銅冶氏は、「アフリカにはネガティブなイメージを持っている人が多いと思いますが、我々の活動を身近に感じてもらうことで、アフリカをポジティブなイメージに変えたいです」と語る。
 
ファッションを楽しみながら、アフリカの雇用や教育を支援することで、商品を買った人も、作った人も笑顔になれる。このような取り組みが広がることを期待したい。
(鵜戸真菜子)