2017年8月20日

慶應塾生新聞会 三田オフィス
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日吉国際学生寮 新しい国際交流の架け橋に

日吉駅から徒歩10分。新しく清潔感のあるこの建物こそが「日吉国際学生寮」である。当寮には、慶大生だけではなく、慶大に学びに来ている留学生が共同生活をしている。今年4月から、学生たちはここで新たな生活をスタートさせた。
 
寮の特徴としてまず一つ目に挙げられるのは、部屋のスタイルである。典型的な寮の部屋というのは、ワンルーム型もしくは2人部屋だ。しかし、当寮は違う。慶大生と留学生が4人1組での共同生活を送るのである。それぞれ個室をもちながら、リビングのような共用スペースを使うというスタイルがとられている。これが「ユニット式」と呼ばれる、慶大の寮ではじめて導入されたものだ。
 
また寮内にはラウンジをはじめ、ガラス張りの共用キッチンダイニングなどが設けられている。寮から出る、入るという寮生の動向をはっきりと確認できるように、明るく開放的な作りになっている。これらの工夫により、留学生と慶大生の交流の場が広がるのだ。
 
実際に寮で生活する留学生に「日本人との生活はどうか」と話を聞くと、肯定的な答えが得られた。慶大生も留学生も勉強熱心な人が多いため、お互いに語学を教えあっているそうだ。また、日常の中で文化的な触れ合いができることの楽しさを実感している。寮内に共用スペースがあることで、ルームメイト以外の寮生とも積極的に交流することができているという。
 
さて、このような新しい試みが多くなされている当寮は、どのような経緯で生まれたのだろうか。寮を建設した西松建設株式会社の稲葉さんによれば、日吉に新しく施設を作るとなったときに、「留学生と慶大生が共に過ごす」という新しいタイプの寮の建設を慶大側に提案したそうだ。慶大が「国際交流」を推し進めている中でのアイデアである。先述の工夫に加え、耐震構造を通常の1‌.2‌5倍に設定するなど非常に丁寧に作られているものの、他国の人々が生活する上でのニーズなどはあまり考慮することができなかったという。もし今後同じような寮を作る機会があるなら、より「グローバルな」視点でよりよい施設を目指したいと稲葉さんは語った。
 
国際寮は、まだスタートを切ったばかりだ。2‌0‌1‌7年5月現在、日本人は53名、留学生は72名ほど。この1つの施設をきっかけに、留学生と慶大生との関わり合いがより深いものになることを願うばかりである。
(下村文乃)