国連を身近に感じさせる FUN Project

暖かな春風が待ちどうしいこの季節。多くの大学生は、新学年までの残りの休みをのんびりと過ごしているだろう。しかし、この時期だからこそ、休みを利用し、新学期に向けて学生のためにイベントを企画している学生達がいる。そのイベントとは、FUN Projectである。チーフを務めている、慶應義塾大学の松崎奈央さん(理2)と、サブチーフの一人である、山田隼人さん(法1)にこのイベントについてのお話を伺った。
慶應義塾大学福利厚生団体国際関係会(通称:I.I.R.)の部員である二人は、国連に興味を持つ同じ団体の学生を十数名集め、去年発足させた。I.I.R.の歴史は1950年代に遡る。アメリカ合衆国のスタンフォード大学に交換留学生を派遣すべく、発足した「スタンフォード委員会」の後身団体である。
現在では、公的塾生団体である慶應義塾大学の福利厚生機関だ。世界中で開催される国際交流プログラムを統括する組織、IWCO(International Week Coordinating Organization) にも加盟。提携している海外の大学で開かれる交流プログラムへの塾生派遣、外国人の大学生に日本の紹介をするプログラムの制作、や、新たな海外の提携校を増やすための新規交流開拓などを主な活動としている。これに加え、世界各国から招待された留学生との交流や、ホームステイなど、幅広く活動を進めている。
このように、「国際親善・相互理解」を深めることを目的としたI.I.R.の部員は、日本の学生に「国連を身近に感じる」機会を与えるためにFUN Projectの企画に取り組み始めた。彼らは、学生が、国連職員についての情報を身近な環境の中で得る機会が非常に限られている現実に目をつけた。そこで、多くの学生が国連に関しての知識を得、「国連を身近に感じる」ことを目的にしたそうだ。
日時は平成21年5月の2~4週目のうち4日間、授業後の午後6時15分から7時45分。場所は、慶應義塾大学日吉キャンパスの大教室で行われる。対象は、塾生、及び、他大学生、留学生、国際関係会のOBやOG関係者とし、入場無料、一般公開とする。講義は、国連職員の方々に、仕事内容、過去の経験、就職のプロセスなどが中心となる。松崎さんは、国連職員を目指す学生は将来を具体化させ、他の学生に関しては、国連を始め、国際関係に理解を深める機会になることを期待しているそうだ。大学生にとって国連職員に至るまでのルートが明確でない。そのため、このような機会を通し、少しでも多くの学生にキャリアビジョンの手段を明確化してもらい、人生設計に役立ててほしいとのことだ。「この企画を進める中で、様々な国連職員の方と接する機会を得られた。自分の利潤を追求するのではなく、他人のために働くことに生きがいを感じている方と触れ合うことで、人のために働くことは素晴らしいことだと思えるようになった。」これから社会に飛躍する学生も働くことに「希望」を持ってほしいと最後に答えてくれた。国際開発計画(UNDP)、国連人口基金(UNFPA)、世界食糧計画(WFP)、世界銀行(WB)など、合わせて九つもの機関から1名ずつ職員が参加され、1か月に渡る講義に参加してみては如何でしょう。
(金津まゆ華)


PICK UP:

  1. 命削って貫いてみせる 青函トンネル、13日に開業30周年
  2. 日本の風薫る街 地震が襲った台湾・花蓮県に行く
  3. 《受験生応援特集》英語講師・関正生先生に聞く 塾生の英語との向き合い方とは