六月十一日、代々木第二体育館において第64回早慶バスケットボール定期戦が開催された。メインの男子戦、慶大は接戦に競り負け、通算成績は31勝33敗。同時に、女子戦やOB戦なども行われ、 満員の会場は大いに盛り上がっていた。

 試合開始序盤、ペースを早大につかまれ、1Q終了時に、6点差つけられるが、2Qに入ると一転して慶大ペース。戦術的に機能し、酒井(環4)、小林大(総1)、香川(環3)といった攻撃陣がシュートを決め、逆転。慶大が2点リードして折り返す。

 しかし、3Qの後半に差し掛かると早大の速い攻撃やアウトサイドシュートにディフェンスがついていけなくなり、点差をつけられてしまう。会場から選手たちを鼓舞するように「慶應コール」が起こる。それに応えようと必死に食い下がる慶大だが、ファールも重なり、差をつめることが最後までできず、タイムアップとなった。 試合後、「うちには決定力がない。惜しい試合が勝ちきれない。ここにチームの弱さがある」(佐々木ヘッドコーチ)、「後半集中できなかった時間があった」(酒井)と反省の弁を述べた。

 しかしもうすでに秋のリーグ戦に向けての戦いは始まっている。

 現在、世界選手権の日本代表としてチームを離れている大黒柱、竹内公(総4)も秋には帰ってくる予定だ。酒井を含め、四年生としての試合に対する意気込みは半端なものではないはずだ。

 また、佐々木ヘッドコーチからは「まだ慶應カラーに染まっていない」との評価を受けた大型新人、小林大だが、これは期待の裏返しだろう。早慶戦という大舞台での活躍でかなり手ごたえをつかんだはずだ。本人も「夏、体作りをしっかりして、勝つための準備をする」と語っている。この敗戦をどのように活かすのか、「優勝を狙う」(同ヘッドコーチ)と宣言した秋のリーグ戦が楽しみだ。

(星野佑太郎)

 酒井がU-24代表に 香川は関東選抜入り
 塾体育会バスケットボール部・主将の酒井泰滋が、七月八日から台湾・台北市にて開催される第28回ウィリアム・ジョーンズカップのU―24日本代表にSFとして選出された。慶大からはただ一人の代表入りとなった。
 また香川隼人は、第10回日本男子学生選抜バスケットボール大会の関東選抜に選出された。こちらも、慶大からただ一人の選出。