第21回慶應医学賞の受賞者が決定した。本賞は医学・生命科学の領域において顕著な業績を挙げた研究者を表彰するもので、本年は京都大学大学院医学研究科名誉教授の本庶佑氏、マックス・プランク進化人類学研究所教授のスヴァンテ・ペーボ氏の2名が受賞した。

本庶氏は「PD-1分子の同定とPD-1阻害がん免除療法原理の確立」という研究テーマで受賞した。同テーマの研究においてがん治療の新たな可能性を示したことが評価され受賞に至った。

ペーボ氏はドイツのマックス・プランク進化人類学研究所教授。骨片のゲノム配列を解読することによって人類進化の分子遺伝学という分野を創出した「人類進化の分子遺伝学への貢献」のテーマで受賞となった。

受賞に際し、本庶氏は「これまで多くの優れた医学者に贈られてきた慶應医学賞を受賞することは、私にとり大変な光栄です」、ペーボ氏は「慶應医学賞の栄誉に浴することとなり、大変光栄に存じます」と喜びのコメントを発表した。

授賞式および受賞記念講演会は12月1日に慶大信濃町キャンパス北里講堂にて参加費無料で行われる。