テックガーデンスクールは毎週土曜、半蔵門で開講されている初心者向けのプログラミング教室だ。一般の30-50代の社会人の方々に慶大生が30人ほど混じって一緒に勉強している。慶大生が何故こんなに多いのかというと、17万円相当のクラスを無料で受講できる塾生スタッフ制度があるからだ。もともと2011年に「起業家のためのエンジニア教室」として作られたこの教室は「School and Company」という学生や生徒自身が主体となって運営していく組織を目指して進化を続けている。慶大生スタッフ(塾生スタッフ)はプログラミングスキルに加え最低限のビジネスマナーを身に着ける。また、新しい生徒への指導、会場の設営などをするのも彼らの仕事だ。ゆくゆくは学生だけでスクールを運営していくことが目標だ。5年前スクールを設立した代表の高橋与志氏は学生の可能性に着目する。社会人になって重視される効率・規律・組織といった概念に対して学生には非効率・自由・個人といった強みがある。高橋氏自身、様々な学生との会話によって得られる新しい情報があるという。

テックガーデンスクールにはプログラミングを習得するコースの他、ITビジネスコースがある。ITビジネスコースは自分の好きなプロジェクトでお金を稼ぐ、「好きで稼ぐ!」ことを目指すコースだ。例えば代表高橋氏の新しい著書「教えて♪ プログラミング」のプレスリリースを担当したのも須賀咲良さん(文2)だ。社会人である講師のバックアップのもと、皆が挑戦することができる雰囲気がスクールにはある。

講師の中田稔氏(株式会社Sprocket CTO)は、社会のどの分野でもプログラミングスキルは重要になってきていることに加え、自分の思い描いた世界を創り出せる喜びを知ってほしいと語る。スクールに所属する学生は学年・学部ともに様々だが、3年生と就活を終えた4年生が多い。後藤陵平さん(政3)は寮のホームページ作りのために入会した。パソコンは苦手な方だが、学生スタッフのマンツーマン指導で気軽に質問できるという。我々が取材をしている間にも、後藤さんの紹介で1人の慶大生が入会した。ITスキルの習得に加え、高橋氏をはじめ学生の相談に気軽に応じる講師陣、意識の高い仲間がスクールにはいる。入会を考えてみてはいかがだろうか。

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