ラグビー春季大会が幕を閉じ、慶大はグループ2位で4勝1敗。全体としては決して悪くない結果で大会を終えた。

初戦の青学大戦。取り組んできた低いタックルが、しっかり結果として残された試合であった。タックルで流れを作りアタックでトライを取りきる。チームの方向性が意思として現れていた試合であった。大東大戦では個々のフィジカルでは負ける部分も見られたが、チームでの守備でカバーし失点を最小限に抑えることができた。続く法大戦も勝利し迎えた早大戦。取り組んできたディフェンスがしっかりと効果を発揮しただけなく、アタックにおいても前に出ようという強い意志も見られた。最後の拓大戦では、勝利はしたものの、スクラムなどのパワー面やディフェンスなど夏に向けて課題が改めて感じられる試合となった。

春季大会全体としては、低いタックルを中心としたディフェンス力の向上が効果を生んでいる。またそのためのフィットネスの強化も結果に現れてきている。ただ、ディフェンスも更なる改善の余地があり、アタック面でも、個人プレーでの得点が目立ち、バックスを機能的に動かしてトライをとる場面が少ない。夏でどう課題を克服するか、今後の展開が期待される。
(野澤昂至)