第45回早慶対抗グライダー競技会が先月10日から16日にかけて埼玉県の妻沼滑空場にて開催され、慶大は僅差の戦いを制し、優勝した。

2日前まで行われていた全日本大会で団体優勝、個人準優勝を果たした慶大と団体準優勝、個人優勝を果たした早大によるこの一戦。互いに日本一になっているだけにこの早慶戦にかける思いは強い。

競技は5カ所ある旋回点を結んだ全長39キロのコースを周回し、周回成功による得点と周回タイムに応じて入る得点の合計を競う。

初日は周回を決める機体がなく、翌日は滑走路の状態が悪く競技ができなかったため、両校とも得点がないまま進んだ。

フライト前に打ち合わせをする部員たち
フライト前に打ち合わせをする部員たち
勝負が動いたのは3日目。青池(経4)が今大会初めての周回を決めると、続く三輪(理4‌)が時間をかけながらも周回に成功。さらに松澤(法3)も周回を決め、この日2周回に留まった早大に僅差で勝った。

この良い流れに乗り、さらに点差をつけたい慶大であったが、続く4日目で早大に先に周回を決められてしまう。その後、青池が周回を決めるも、ほぼ同時に早大も周回に成功。逆転を許す展開になる。追いつきたい慶大は三輪の周回、早大の周回が無効になったことにより再び僅差をつけこの日を終える。

雨天で競技のなかった5日目、得点に動きのなかった6日目を挟み、競技は最終日へ。1日を通して早大が優勢な展開が続いたものの、両校とも周回を決めることなく、僅差で慶大が逃げ切り、優勝を果たした。


試合を終えて青池は「慶大の団結力がわずかに早大を上回り勝利できたと思います」と語った。
(藤咲智也)